武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 福島第1原発で起きていることを正しく理解するために(5)


福島第1原発では、放射能汚染水の環境への意図的な放出が、ついに開始された。理由付けは何であれ、深刻な海洋汚染が意図的に進行すると言う、恐るべき段階に踏み込みつつあることには変わりない。
福島周辺の海域にに生息する海洋生物たちには、自分たちの身に起こりつつあることが理解できないまま、事態はますます深刻さを増してゆく。海洋生物たちの放射能汚染による大量死がいつ発生するか、心配でならない。魚が食べられないという人間の都合だけでなく、海洋生物たちの命そのものが危ないことをもっと心配すべきではないだろうか。海は命の源だったはず。
気象庁の海流データをみると、何故、茨城県沖の魚介類が放射能汚染されたのか、原因が福島での汚染が親潮にのって南下しつつある結果であることが一目で分かる。http://www.data.kishou.go.jp/db/kaikyo/dbindex.html
長年、原発問題で問題提起を続けてこられた広瀬隆氏の講演が、YouYubeで公開されているのでご紹介したい。1時間50分を超えて、福島第1原発で起きていることと、この国で演じられている悲喜劇について熱弁を展開されている。
何を信ずるかについては、ご自分で判断していただくのを前提にして、長年原発を問題にしてきた方による講演には、背筋が寒くなるような説得力がある。今なら、以下のURLをクリックすれば無料で視聴できます。
《2011.3.26 広瀬隆氏講演》
http://www.youtube.com/watch?v=a3FgZoPdfTw