武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 【電力自立】ロビンソンの夢(2)

《ミニ太陽光発電システムの活用》
 ミニ太陽光発電システムをどのように利用するか。ミニサイズ(最大50W)という発電量の制約もあるが、原則に則って考えることにする。理念優先で考えることにしたのである。

 ネットなどで調べてみると、太陽光発電システムの利用形態には、大きく分けて二つある。独立蓄電方式と系統連系方式、難しいので独立型と連係型と呼ぶことにする。
 連携型というのは、電力会社の送電網につないで、発電量が利用料を上回ったら電気を売り、利用量が多いときは買うというやり方。ミニシステムでは売るほどの発電はできないので無理な相談だが、東電との契約になるので、それは最初からお断り。
 独立型というのは、発電した電気をバッテリーに溜めておき、使える分だけバッテリーに接続して使うというやり方。ミニシステムなので、我が家は当然こちらの方式になる。自分で作った分だけ自分で使う、というのは自給自足そのもの、何だか気分良くないでしょうか。私的には3.11以来、現在の電力会社による発電方式の欠陥が一層明らかになってきたので、東電からは独立した発電システムを追求したいと思っており、これは注文通り。

 ところで、かねてから気に入らない電力会社の言い草が二つある。
自然エネルギーで発電した電気は質が悪い」、電気に質の善し悪しはないのに・・・。
「電気は保存できない」、バッテリーや電池がこれほど普及してきているのに・・・。
勿論、言わんとしていることは分かっているつもりだが・・・。

 いずれにしても、我が家のミニ太陽光発電システム活用術は、独立型でバッテリーその他に充電して使うという考え方でゆくことにした。それでは、工作に移ろう。


<活用のための工作>
 システムをベランダに置いたままでは使い勝手がわるいので、室内にバッテリーその他を移すことにした。
 古いマンションなので、アルミサッシに小窓が付いているのを利用して、2cmほど隙間をあけてソーラーパネルからの配線を室内に引き込んだ。
 タンスの上を片づけて、バッテリー置き場をつくり、ケイヨーデイツーで買ってきた米入れのプラケースに穴をあけ、チャージコントローラーを横にビス止めし、プラケースにバッテリーを納めた。ちょうど良いサイズが見つかったので、脇に少し隙間があるけれど、蓋はぴたりと閉まった。密封米ケースは948円。(右の画像は、整理ダンスの上に設置したパネル以外の充電システム)
 電気を取り出すためのインバーターやUSB端子付きシガーソケット、充電器接続用のコンセントなどを、プラケースの上と横にそろえた。さっそくウォークマンに充電してみた、問題なし。
 これで我が家の太陽光発電利用の電池バッテリー充電コーナーの出来上がり。
 これからは、使い捨ての乾電池の使用をやめて、充電式乾電池やバッテリーをこのシステムで充電して使うことにする。携帯カメラウォークマンCDプレーヤーヘッドホンipodヘッドランプ懐中電灯ひげ剃り目覚まし時計電動歯ブラシ複数のリモコンガスコンロの点火装置ノートパソコンなどなど(まだありそう)は、太陽光発電によって駆動することにした。同時に全部充電するわけではないので大丈夫。
 従来型の送電線網につながるコンセントを充電に使うことはもう止める。停電した時もこれからは、ここに保存してある電気が使えるので、少し安心かな(笑)。

自然エネルギーで発電する電気は質が悪い、という電力会社の言い分に対しては、溜めておいて使えば、電圧の変化は問題にならない。
・電気は保存できない、という電力会社の言い分に対しては、最近の電気製品は、保存して取り出した電気をバッテリーや電池で動かすものが多い。携帯型の電気製品がこんなに多いことをご存じないのだろうか。
 ささやかな太陽光発電を生かした電気の自給自足システムなので<ロビンソンの夢>と気取ってみた次第です。