武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

木登り事始 その2

ハウススリーブの引っ掛かり回避の工夫

 何度も失敗を重ねてやっとタイインポイントに想定している枝にスローラインが通り、ほっとしてロープにラインを結び引き上げると、時にどうしてもハウススリーブの金具が樹皮か何かに引掛かってロープが通らないことがある。何度やり直してもハウススリーブが進まずイライラがつのる。金具とロープの段差を何とかできないかが課題だった。

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左が30×16のもの、右が25×16のもの

 ネットサーフィンをしていて、あるサイトの画像が目にとまりひらめいた。それは<TS径違いソケット>という商品名のもの、大きさの違う塩ビパイプをつなげる時に使用する塩ビ製ジョイント。細い方にロープが通り、太い方にハウススリーブと金具がセットできれば何とかなる。サイズを選ぶのにちょっと苦労したが、呼び径25×16のものと30×16が使えることが分かった。金具と同じサイズか金具より大きくて金具が嵌るサイズにするかどちらも可。ロープの直径と同じ×13のものでは内部の段差に引っ掛かり上手く通らない。

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左が30×16のもの、右が25×16のもの(右の画像は左右逆になっている)

 決まったら細部の加工で、引っ掛かりの原因となっている段差をいかに減らすかがポイント、細い方の塩ビのふちをグラインダーで斜めにしてロープとの段差を解消した。太い方はそのままではハウススリーブの金具が嵌らないので、ナイフと丸やすりを使い塩ビの内側を斜めに削り金具とハウススリーブがソケットに嵌るようにした。径違いのソケットの外側の段差もグラインダーで削り強度を損なわない程度に滑らかにした。金具と同じサイズで段差を解消するタイプは一工程少なくてすむ。
 自分で改造した塩ビ径違いソケットを使うようになって、まだ一度も木の枝にハウススリーブが引っかかったことはない。どちらもホームセンターの塩ビパイプコーナーで入手できる。