武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 「蝶の舌」評判になったスペイン映画(ホセ・ルイス・クエルダ監督1999年作品)

見終わってしばらくじっとしていた。動くとこの映画の余韻が新緑の葉っぱに乗った朝露のようにポロリと零れてしまいそうな気がして動く気がしなかった。じっと座ったままいろんなことを考えた。考えたことが少しまとまりかけてきたので感想を書いてみよう。 …

 わかりやすい散歩の友 「学校のまわりの草木図鑑」おくやまひさし(大日本図書) 

表紙のレイアウトやネーミング、春夏秋冬の4冊それぞれの価格が2500円、合計が1万円の価格設定などから考えると小中学校の学校図書館あたりをユーザーに設定した書物のように思われる。内容はいずれも140数ページと決して厚くはないが、やや高いの…

 (写真は通り道の民家の庭先で咲いていた花、道に溢れ出すように美しく咲いていたのでついシャッターを押してしまった)

早朝出勤の日曜日とあっていつもの道には中学生も散歩の犬連れ散歩者もいない。わが道を行くという感じで20度以下の涼しい朝の散歩を楽しみつつご出勤。ipodでリヒテル演奏のバッハ・平均律クラヴィーア曲集を聴きながら。 この演奏にはちと文句がある。録…

 星野道夫著作集①新潮社 きみは颯爽として新鮮な若い旅人

この巻には、星野の最初のエッセイ集「アラスカ 光と風」、カリブーに関する2本の調査報告、「ムース」と「グリズリー アラスカの王者」と題する2冊の写真文集の本文が収められている。すべてアラスカに関するもの。 「アラスカ 光と風」は、写真家星野の…

 通勤読書のライフスタイル(写真は道端でみつけたセイヨウタンポポ、たくましく生垣をかいくぐり茎を伸ばしてしっかりと花開いていた)

電車で通勤や通学してきた年月が20年以上になる。高校生の頃からだ。電車の中で読書をして時間をつぶしてきた。 思い出すと失敗も数々ある。遠藤周作の「沈黙」に夢中になり、停車駅を乗り過ごし遅刻したこと。戻る電車でまた乗り過ごしてしまい大遅刻にな…

 出勤時の朝に3km退勤時の夕方に5km合計8km(写真は道端で咲き出したムラサキツメクサ、細かい焔が無数に燃え出したような見事なたたずまい、親指ほどの大きなので虫眼鏡が欲しい)

早朝の散歩がすこぶる爽快、身体が温まってうっすらと汗を感じるころ、通信基地から舞い上がる雲雀を聴きながら、ベートーベンのピアノ三重奏ををipodで流し、快調に進む。犬を散歩させている人と沢山会う。ヨーロッパを旅行して見聞きした犬の散歩と、少し…

 (画像は永井荷風自身の挿絵と日和下駄の本文の最初の部分)

武蔵野はわかるが「日和下駄」って何なんだ、という若い友人に向けての解説と弁解。ここ数年の私の生活スタイルを代表するのがお散歩、散策。それもかなりのスピードにのって早足で歩くいわゆるウォーキングというやつ。心拍数を120拍程度に保ち1分間に…

 「女囮捜査官シリーズ全五巻」山田正紀(幻冬舎文庫)読み出してやめられなくなった奇妙な味わいの傑作ミステリー

まず著者の山田正紀さんのこと、SF小説、冒険小説、ミステリー、含蓄エッセイ等何を書いても傑作の連発、多才な人っているんだなといつも感心する作家。すごい人です。 この女囮捜査官シリーズもすごい。bookoffで何気なく手にとって100円で1巻めを買…

 (写真は、5月22日に航空公園で写したユリノキの花、木の下に行くとほのかに甘い香が漂う)

次第に気温が高くなってきた。早足で歩くとかなり汗ばむ。発熱と発汗を予想して軽装で家を出ることにする。上着を着ないことにした。それでも駅について電車を待っているとじわりと汗が出てくる。土日の朝の散歩も時間を繰り上げないと、汗まみれになってし…

自宅からの南方歩行見聞録 

昨日の散歩は北へ向かったので、今日は7時頃自宅を出て南へ向かう。大きな住宅街なので歩道や車道がある程度快適なように整備されている。街路樹が植わりレンガで歩道が舗装され住宅街の脇の並木道はすこぶる歩きやすい。私は出来る事なら土のままの道を歩…

 「君が代」伴奏拒否の波紋 心凍る教育現場からのレポート

「音楽は心で奏でたい」福岡陽子(岩波ブックレット) 一読、著者が追い込まれた苦境の理不尽さに背筋が寒くなった。文中に「心凍らせて」というフレーズが出てくる。歌手、高山巌のヒット作だが、最近の教育現場が心を凍らせるような状況にあることが手に取…

(写真は畑で見つけた葱坊主と蜜を吸いにきたミツバチ)

今日は出勤しないので、いつもは自宅から西に向かうのに、北に向かって歩く。公園を周遊する道を一周してから、住宅街を避け畑のわき道を北へ向かう。市街地の混雑を避け車の多い車道を慎重に横切り、農村地帯に入る。この辺りは、狭山丘陵地帯の一角、川が…

 簡単常備菜・「手作りなんでもふりかけ」のすすめ (写真は、甘塩の塩鮭、青海苔、カシューナッツ、白ゴマのブレンドふりかけ、コクがあっておいしい)

私達の主食、ご飯に寄り添う3つの副食①みそ汁、②漬け物、③常備菜で何とかなるのが日本食。その常備菜の中でも作り方が一番簡単なのがふりかけ。味濃く煮付け水分を飛ばし気味にした佃煮やいためて甘辛く仕上げるキンピラなども立派な常備菜にはなる。ふりか…

私がおすすめする簡単納豆丼

①(材料)納豆、生卵、ネギ、シソ、カイワレ、刻んだ海苔、しょうゆ、イカ刺身 ②(作り方)納豆1人前を良くかき混ぜ、みじん切りにしたネギ、シソを混ぜ込みます。 2cm幅に刻んだカイワレをさらに混ぜ込み、生卵を割り込み、さらに気合を入れてかき混ぜす…

夏場に最適、食がすすむ喉ごしスルスル納豆丼

私のお気に入りの料理本のひとつ、「サルでもできる料理教室」清水ちなみアンドOL委員会(幻冬舎)があり、その中の納豆料理に、似たようなのが出ているので、まずそれを紹介します。 ①ズルズル丼→山芋、納豆、オクラ、とろろ昆布、なめこ、生卵、とにかくズ…

(写真は武蔵野の代表的な雑木林の木、エゴノキの可憐な花とつぼみ)

今日は朝から気温がやや高く、散歩通勤の途中で上着を脱ぎリュックにしまう。中身の少ないリュックを持つのは、着替えを入れたり脱いだ上着をしまったりするため。日によっては上着とシャツを脱ぎ、下のティーシャツ1枚になり、冷房車で身体を冷やすことも…

バッテリーの1巻 これから読む人のためにストーリを記述するのは止めよう。

①主人公の名前は原田巧(たくみ)、これから中学生になる12歳の少年。身体能力抜群の精神的にはややストイックな野球少年、ピッチャーとしての投球能力に天才的な素質を持ち、その一点に自己の存在理由を収斂させて生きている独立心旺盛で覇気のある少年。…

「バッテリー」①あさのあつこ(角川文庫)不思議な吸引力をもつ熱血野球物語 

よく行く書店で平積みになっていて気になっていた本を何となく手に取った。誰に勧められた訳でもなく、ただ何となく手にとって見ただけなのだ。そんなことってあるでしょう。とりあえず一冊だけの軽い気持ちで読み始めたら、何と、コレガ嵌ってしまったんで…

書店徘徊イコールお散歩?

所属する組織の年次定期大会に参加するために午後、外へ出た。開会まで時間があったので、駅ビルの書店に立ち寄った。最近では、書店で本を購入する機会がすっかり少なくなってしまった。インターネットで買ってしまうことが多くなった。7対3ぐらいの割合…

 ヴィヴァルディの四季をジャズピアノで

イタリアのバロックの巨匠、ヴィヴァルディの有名曲、四季の演奏にはいくつかお気に入りの演奏がある。抜けるように明るく明快なリッカルド・ムーティ指揮ミラノスカラ座フィルハーモニー合奏団の演奏、エウローパ・ガランテとファビオ・ビオンディのグルー…

私見〜歩くことの意味

今朝も駅までの3kmを早足で歩いた。歩き始めて数分で心臓の鼓動が毎分120拍辺りにまで上昇し、身体が温まってくる。手足の先端にまで、勢いよく血液が届き始めたのが実感として分かる。この血液にのって酸素や養分など、体が必要としている全てが配達…

リメイク版鉄腕アトム、ブルートウを読んで「プルートウ」浦沢直樹×手塚治虫(小学館ビックコミック)

この作品は、浦沢直樹による鉄腕アトム「地上最大のロボット」のリメイク版。 鉄腕アトムは、私が漫画を読みはじめた頃にスタートした作品。従兄弟の家に遊びに行った時初めて雑誌で読み、その面白さに驚嘆したことを鮮明に覚えている。周りではアトムはそれ…

買い換えた靴の慣らし運転

7時半ごろから2時間、散歩に出た。一昨日、長年放置しておいた黒靴を取り出したところ、靴の底がひどく劣化しており使いものにならないことが判明、新しく黒いウォーキングシューズを購入した。 家を出るとすぐ整備された歩道用の並木道を歩く。つい最近ま…

京都で法事、携帯で送信

携帯からの送信 以下の文は試しに新幹線のぞみの車内から、はてなのサイトへ送信したもの。手軽に携帯から画像やテキストを送信できるのは便利だ。何に使えるかはその人のアイディア次第だろう。携帯とブログで何ができるか、散歩しながら考えて見ることにし…

性教育訴訟の続報

昨日お知らせした性教育訴訟の続報が出たので引用します。 性教育:「介入不当」と都教委などを提訴 養護学校教諭ら 東京都立七生養護学校(日野市)の性教育を不適切とした都教育委員会が学校に立ち入って教材を没収し教諭を注意指導したのは不当として、同…

 この環境団体の提案に対する埼玉県知事の反応が記者会見の発言となってでていたので引用する。ここでは評価しないで引用にとどめる。

環境団体「埼玉西部土と水と空気をまもる会」が県内のごみ山を調査し、対策を求めている.知事の対応,方針はもうひとつは、大変素晴らしい、ごみ山に関する市民からの提言をいただいております。真摯(しんし)にこれを受けとめてまいりたいと思っております…

住民が自らごみ山の実態調査し埼玉県へ要望書

4月の記事で少し古いが、仲間が苦労して調査したことが記事になったので紹介したい。私の住む埼玉県南の地域(西部地域と呼ばれている)は、東京に隣接しており東京で日々発生する大量の産業廃棄物が通過してゆく地域となっている。最終処分場へ運ばれる前…

昨日の夕刊に気になる記事があった。ここ数年、教育現場では性教育の混乱と後退が起きていた。取り扱いが非常に難しいが、心の成長に極めて大事な性教育が、政治的なパフォーマンスの対象になってしまい、「不当な支配に屈しない」はずの教育の中立性が危機…

今朝も今日も自宅から駅まで3km歩いていった。途中に、庭一面に色とりどりのパンジーを咲かせている家がある。枯れ始めた花を丁寧に摘み取るらしく無数の花が全部たった今一斉に咲き出したかのように鮮やかに咲き誇っている。庭の造りも岩の配置に凝って…

若葉寒の一日

勤務終了後に仕事仲間の歓送迎会があり出席した。退職した人、他地区へ異動した人、新人として仲間に加わった人、例年のことながら一年の仕事づきあいの大事な節目となる会が盛会となりよかった。