武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 私は、読んで面白かった本の話をするのが大好き。面白かった本を教えてもらうのも大好き。これまでに何と多くの人から素晴らしい本をたくさん紹介してもらったことか、とても数え切れない。直接話を聞いただけではなく、新聞や雑誌、チラシ、本、いろいろなところでやっている、推薦図書にずいぶんお世話になった。

10冊でも100冊でもかまわない。推薦してある本の中から、読んだことのある本を見つけ、推薦者の好みと傾向を探る。どんな趣味や思想傾向の人だろうかと想像する。そして、未読の本の中から一番面白そうな奴を探し出す。大抵、何冊かはどうしても読みたくてた…

菜園をやっている友人から立派なゴーヤとナスをいただいた。さっそく我が家で人気のゴーヤの炒め物をつくった。

10年ほど前になるが、思い切ってゴーヤを夏野菜として我が家のメニューに取り入れて独特の苦味がすぐに気に入り、手を変え品を変えしてゴーヤをいろいろと楽しんできた。沖縄では、本場のゴーヤチャンプルを注文したりして、夏には欠かせない野菜となった…

  新訳続出のロングセラーの少年向け読み物の新訳を遅ればせながら一点読んでみた、そして不思議に思ったことと素朴な感想。

内藤 濯の訳で岩波少年文庫から「星の王子さま」の初版が出たのは1953年。私が初めて読んだのは、多分60年代の前半のいつかだったと思うが、何時ごろだったか余りはっきりしない。一読、やさしい感じがして面白いと思い、友人の何人かに勧めた記憶があ…

 最初に購入したこのシリーズは、家族全員で散々楽しみ痛んで散逸してしまった。今持っているのはブックオフの100円コーナーで見つけた文庫版。最初のメディアファクトリー版は87年7月発行とあるので、18年前に読んで楽しんだという思い出話になってしまうが、衝撃的な料理書なのであえて取り上げる。

料理を題材にしたマンガの世界は、すでに大きな領域が出来上がっている。「美味しんぼ」の長期連載はまだ継続中のようだし、青年マンガ、少年マンガ、少女マンガなど、どの分野でも料理のマンガ作品がいくつもある。料理本の中にもマンガを使って分かりやす…

 8月26日のNHK金曜時代劇で6回シリーズの放映が始まり、第1回分を引きこまれて見てしまったので、久しぶりに原作の方を読み返してみた。こちらの方もテレビに劣らず面白くて、一気に最後まで読んでしまった。

舞台は何藩か特定できないが、さる北国の小藩、藤沢周平の良く使う手法で、完全にその藩の中だけの権力闘争にかかわるお侍さん達のお話。原作は7編から成るやや独立性のある短編が連作形式でつながり全体として長編のまとまりを作る、よくある短編連作によ…

余りにも豊穣で余りにも多方面に活躍していて語り難く論じ難い谷川俊太郎を何とか捕らえようとした熱のこもった力作評論集

愚直なまでに一途に関心のある対象にのめりこみ、迫ってゆく北川透さんの評論の仕事に、詩と評論の雑誌「あんかるわ」以来興味を持ってきた。何十年前になるか、谷川俊太郎について書き始めた頃、最新式のスポーツカーをトラクターで捕まえようとする感じが…

上野の国立西洋美術館にドレスデン国立美術館展を見に行ってきた。お目当ては、フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」1点とドイツロマン主義のフリードリヒの3点。そして、どの展覧会でも期待するお目当て以外のあっと驚くような未知の感動。(画像は満月のドレスデン)

今回の内容は、ドレスデンに城をかまえたザクセン選帝侯のコレクション。それを展示では、7つのパートに分けて展示するもの。 第1は、美術収集室の科学計測機器のコレクション、これには目を見張った。16世紀といえば、まだまだ近代科学が始まりかけた頃…

新しい旅のスタイルを提起しつつ、この国の川を取り巻く人情と自然の環境報告を生き生きと伝えてくれる、カヌーの傑作紀行

はじめてこの本を読んだときの新鮮な驚き、今でも忘れない。恥ずかしながら私はこの本を読むまで、ファルトボートなる組み立て式カヌーの存在も、ファルトボートを使ったツーリングがあることも全く知らなかった。そして、川の水の上をゆく旅ができるという…

 高齢化社会と介護問題を著者の最近の関心事を基に縦横に語った問題提起の書、鋭い指摘が随所に光り考えさせられる

良い書き手は引用が上手い。引用が下手でピントがずれているような物書きにろくな人はいない。上野千鶴子は、セクシーギャルズ以来つとめて読んできたが、引用が抜群に上手い人だといつも感心してきた。今回はどんな引用の冴えを見せてくれるか、それが彼女…

 白根山と戦場ヶ原の散策

平地の残暑が余りに厳しいので、涼を求めて1000m以上の高地に出かけた。金精道路の丸沼高原の宿に泊まり、21日は日光白根の山腹をハイキング、22日は奥日光の小田代ヶ原をハイキング、20度前後の高原の涼しい空気を吸ってきた。(写真は日光白根山の山頂駅周…

おびただしく生産されている音楽との、新しい出会い方の一つとしてお勧め 偏食傾向のある音楽好きのお気に入りサイトになれるといいが?(画像は、ベランダのアサガオの蔓にやってきたアブラゼミ、しばらく風に吹かれてこうしてつかまっていた)

いつごろ始まったのか知らないが、面白い音楽サイトに気づいたので、思いついたことを書いてみる。それは、yahooのサイト中にあるサウンド・ステーションというサイト。無料でジャンル別にいろいろな音楽を配信している。常時、10ジャンル以上の分野別の音…

 これほどの渾身の力を注ぎ込んで成った長編詩は他にあるまい。何度読んでも、ただ圧倒されうな垂れて引き下がるほかない戦後詩の金字塔。

今日の朝日新聞をめくっていて、宗左近さんのお元気な姿と、インタビューを通して今なお確固として戦後詩人の立場をゆるがせにしないそのきっぱりした姿勢に感じるものがあり、以前に買って、何度も読み返してきた1冊の詩集を思い出し書棚から探し出した。…

ご存知劇団四季の同名のミュージカルが有名、その原作だが、独立して楽しめる傑作絵物語、北見隆のシュールでレトロな絵が楽しい。

奥付を見ると86年11月初版発行とある。この頃に、手にとって見て絵の素晴らしさに引かれて購入したことを覚えている。赤川次郎さんの流れるような見事なストーリ展開は大好きだが、余りのスムーズさと少し饒舌気味の文体にチト飽きてきていた頃だったが…

 ボーヴォワールによってまとめられたサルトル晩年10年間の記録 ゆっくりと老い死に行く20世紀を代表する知性の最後の10年間の姿が静に暖かく甦ってくる

この本は、2部に分かれている。前半は、ボーヴォワールによって回想されたサルトルが死ぬまでの11年間の回想記、70年から80年まで。後半は、74年の夏に収録されたボーヴォワールによるサルトルへの長いインタヴューの記録。 まず前半の生涯の伴侶ボ…

 『植物記』埴沙萌/(はにしゃぼう)著(発行福音館)

楽しく植物の世界とお付き合いするためのヒント満載の写真集、草花のいろいろな生態を鮮明に捉えた傑作アルバム。 この本は、とにかく写真が鮮明で美しい。しかも、撮影者の意図がはっきりしていて、見開き2ページにまとめてあるレイアウトにも遊び心が横溢…

 近所の農道脇で見たのと同じ昆虫をフランスでも見かけて昆虫達の繁栄振りに感心したこと(写真は南仏プロバンスの道端で見つけたアカスジカメムシの交尾の様子)

咲いている花ならどんな花でも、すぐ近くにまで近づいて、匂いがあればどんな匂いか、花びらのたたずまいからおしべめしべの形まで、名前を知らなくても、覗き込むようにして見るようにしている。雑草であろうと庭に植わっていようと、花は何かしら人を引き…

 90年代に恐怖を主題にした小説ジャンルの確立に貢献した傑作書評の集大成、書評の正しいあり方を示してくれる里程標のような愛読書

私は書評を読むのが大好き。自分の狭い読書の世界に、思いもよらない新しい風を迎え入れるきっかけになることがあるので、努めて読むようにしている。これまでに、書評に教えられて、何冊の面白本、愛読書に巡りあってきたことか。本のことを話し合える友人…

 短歌の私的枠組みを突破し物語を仮構する試みか 

新聞の広告の「こんな新しい短歌があったのか」などと面白そうなコピーに引かれて、読んでみた。文庫サイズの変形版の装丁にちょっとびっくり、中を開いて、1ページ1首の大胆なレイアウトにまたびっくり、字が大きいので読みやすく、30分程度で全部読み…

 時差ぼけ解消のために悪戦苦闘(写真はフランスのとあるサービスエリアの花壇で見つけた可憐な花、名前は分からない)

早朝5:00に起床、あわてて身支度を整え、朝の散歩に出る。外に出てみて気がついたのだが、僅かに雨が降っている。傘を差し、南の方角進む。 雨の日は、草花がしっとりしており空気も湿っているので、風がない日は十分散歩が可能。強い日差しの中よりもかえっ…

無事に帰国したので更新再開。(写真はルーアン市内にあるノートルダム大聖堂側面の見事なステンドグラス)

長い夏休みでした。 南仏ニースに始まりノルマンディ地方まで 地中海から英仏海峡までの千数百km フランスを南北に縦断するバスによる団体旅行に参加 現地で8日間を過ごして来ました。 私の夏休みはこれでお終い。 来週からお勤め復帰 あーあ。 国外旅行…

 フランス出国の日(写真は前夜出かけた夜のバス移動の際、窓越しに写したパリの夜の街並み)

この日の朝、8:30分にパリ市内のホテルをバスで発ち、シャルルドゴール空港へ。 11:35発のエアーフランスAF272便にて帰国、成田着は早朝の6:30分予定。この日は8月12日、出発から10日経過。 出国の手荷物検査で、止められる。小型PCをはじめ、何点かの電子機…

 パリ市内の観光(写真はヴェルサイユ宮殿の一室の豪華な壁面と天井およびシャンデリア、豪華すぎて良い趣味とはお世辞にもいえない、と言うより、趣味やセンスを超越しているような金ぴかの部屋飾り)

9:00パリのホテルを出発、パリ市内の観光開始。バスでパリ市内を移動、最初にコンコルド広場へ。広場周辺の歴史的建造物と凱旋門、エッフェル塔など遠望する。建造物のなんと立派なこと、国土の豊饒と権力集中の反映、視点を変えれば搾取の惨さの象徴。民衆…

 ブルターニュ地方からノルマンディー地方へ移動しパリへ(写真はルーアンにあるモネが描いたノートルダム大聖堂の正面)

8:00モン・サン・ミッシェルのホテルを出発、晴天だが肌寒いくらい。195km走ってオンフルールへ。大西洋に注ぐセーヌ川の河口にあるかつて一時代を築いた古い港町。寂れたのが幸いして木組みの古い家屋が残っており、古い町並みの感じがなかなか素敵。…

 中部地方を抜けて北部のブルターニュ地方へ(写真は暗闇に浮かび上がるライトアップされたモン・サン・ミッシェル修道院)

8:00にホテル発、220km移動してレンヌ到着。レンヌの市街地を散歩、市庁舎や教会を観光、古い感じのするレストランで昼食、蕎麦粉のクレープ(ガレット)と小麦粉のクレープ。いずれも粉を練る工程でたっぷりバターを使った感じ、こくがあって美味しか…

 フランス中部のロワール地方へ(写真は花盛りの庭から見たサンテテェンヌ教会の見事なゴシック建築のファザード、大聖堂の裏側にあたる部分)

7:00朝食、中国人ツアーと食堂で一緒になる。面白い場面があったようだ。最近、中国人のツアー客が増えてきた。経済の勢いが旅行にも出ているということか。 7:30ホテル出発、340km走り午前いっぱいをかけてロワール地方へ。 ブールジュで世界遺産のサン…

 プロバンス地方からローヌ・アルプ地方へ北上(写真は古代ローマ帝国の水道橋の遺跡ポンデュガールを見上げたところ)

6:30軽く朝の散歩、ホテルを出て橋を渡り足元の雑草を観察、30分ほどでホテルに帰る。 9:00ホテルを出発、世界遺産のポン・デュガール(水道橋)ローマの遺跡観光。地形を生かした開発ではなく地形をものともしない強引な開発行為に侵略者の土木工事の発想を…

プロバンスとアルルを観光(写真はゴッホが描いた跳ね橋を再生した橋、太陽光線が眩しい真っ青な空) 

6:20頃起床、6:45から紺碧海岸の方へ朝の散歩。海岸では老人たちが健康法の朝の海水浴。 9:00出発、約176km移動して、エクサンプロバンスのセザンヌのアトリエへ。文字通りの仕事場。たくさんの観光客が観光バスで来ている。8畳ぐらいの広さのアトリエ、…

 コート・ダジュール地方観光(写真はバスの車窓から見上げたエズの村、鷲の巣村という言葉通り)

6:30朝の散歩、ノートルダム寺院(フランス各地にある)の後方、ニース・ヴィル駅周辺を回り1時間程度歩く。 8:00朝食、バイキング形式のお手軽な食事。 9:00バスで出発、ニース市内の丘、ニース全体を見渡せる展望場所、丘を下り朝市へ、花、果物、野菜、…

 成田からニースまでの移動日(写真は1日目のシャガール美術館で見た壁面の可愛いステンドグラス、通り抜けてくる光が何とも美しい)

自宅から成田周辺まで車で移動、空港周辺の民間駐車場に車を預け、駐車場のマイクロバスで空港へ。(国外旅行で日数が多い場合、どうしても荷物が多くなるので、車を使うと便利。成田空港周辺には数多くの民間駐車場が営業しており、1日500円程度の駐車…

 あるところで見つけたおかしなブログ、驚異的な画像とコピー。

中国の画像のようだが、真偽のほどは確かめようがない。とにかく見てみて、自分で判断して。http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/archives/50010839.html