武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

プロバンスとアルルを観光(写真はゴッホが描いた跳ね橋を再生した橋、太陽光線が眩しい真っ青な空) 

toumeioj32005-08-05

 6:20頃起床、6:45から紺碧海岸の方へ朝の散歩。海岸では老人たちが健康法の朝の海水浴。
 9:00出発、約176km移動して、エクサンプロバンスのセザンヌのアトリエへ。文字通りの仕事場。たくさんの観光客が観光バスで来ている。8畳ぐらいの広さのアトリエ、北側に広い採光窓を取り、仕事しやすそうな空間。周囲に広葉樹が生い茂り、いい仕事場だ。
 約70km移動してアルルへ、ゴッホの跳ね橋を見物、アルル市内を歩いて観光。市庁舎広場を見て、ゴッホゆかりの病院の中庭、夜のカフェなどゴッホが描いた絵の場所を見てまわる。公園の左耳を失った苦痛に満ちたゴッホの記念碑を見て一時解散、自由行動。
 広場の教会を見物、石造りのひんやりした空間で一息つく。この日は、空は真っ青に晴れわたり文字通り雲ひとつない、南仏の光あふれる真夏の一日、さわやかだが非常に暑い日をすごした。
 14:00アルル市内見学の途中、世界遺産に登録されている円形闘技場に入場、一番高いところまで登り町並みを見下ろしすばらしい景色を満喫する。古代劇場跡は崩壊していて見る影もない状態、2000年前のものが今なおかなりの形をとどめているのは、何度見ても驚くほかない。
 (ガイドの説明を聞きながら、セザンヌは生涯稀に見る幸せな人生を送り、悲惨としか言いようのないゴッホの人生と対比、人生の明暗の何と残酷なこと。プロバンス地方、アルル地方、いずれも明るく光溢れる地方。作品が生まれた背景の風土を実感するということは、旅行でしかできないこと。オランダ生まれのゴッホが夢中になって描いた太陽の光を体感。)