武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 『地球一周98日間の船旅』 佐江衆一著 (発行祥伝社005/06/25)

海外旅行がお好きな方なら、一度はピースボートによる<地球一周の船旅>に興味を持たれたことがあるに違いない。時折、意外なところで見かけるピースボートのポスターで、どんなクルーズなのか、機会があったら調べてみたいと思っていたので、bookoffの105…

 最小数独(ナンプレ)あるいは17個問題

前回、数独(ナンプレ)について書いた時、もうこれ以上数独について書くのは止めようなどと殊勝なことを書いたのに、またまたその禁を破って、面白いウェブサイトを見つけたので紹介したい。 Wikipediaなどでは「初期配置の最小数字は17個が確認されている…

 武蔵野の秋の雑木林

湿度の低い爽やかな風に誘われて、近くに拡がる雑木林に散歩に出かけた。まだ紅葉の季節に時間があるので木の葉が光を遮り、林の中はひんやりとしてそれなりに薄暗い。真夏と比べると、一足早く枝を離れた落ち葉が多くなった気がする。 春のようにたくさんの…

 モーツアルトの全楽譜が無償で入手できるという耳寄りな話

ご存知の方には、何と古い情報かと笑われそうだが、2006年から<国際モーツァルト財団>のウェヴサイトで、モーツアルトの全てのスコアが無償提供されていると言うことを知って感激した。モーツアルトのファンなら、お気に入りの何曲かは、スコアを入手して…

 三芳町立歴史民俗資料館の印象記

以前から行こう行こうと思っても行く機会のなかった、隣町の歴史民族資料館に行ってきた。こぢんまりとして良くまとまった常設展示は、時代別に10テーマほどに整理されており、展示品もむやみに多くはないが良品揃い、見やすく分かりやすく、小学生にも興味…

 八ッ場ダムの成り行きに注目

衆議院選における民主党の歴史的勝利以来、八ッ場ダムの今後がどうなるかに大きな関心が集まっている。世紀をまたいで進められてきた巨大公共事業が、工事半ばで中止されるという、前代未聞の事態が、どのようなプロセスで推移するのか、民主党政権の今後を…

 武蔵野の各地で咲き出した彼岸花

早朝の散歩は航空公園を利用しているが、時間が空いた午後などに、気分をスッキリさせたい時には、住まいの近くへ散歩にでることにしている。我が家では<市中見回り>と称して、用もないのにぶらぶら出かける。1時間くらい、その辺を歩き回って帰ってくると…

 梅野記念絵画館の印象記

このところ多忙だった日々に、空白の一日ができたので、長野県東御市にある梅野記念絵画館に行ってきた。秋晴れの一日、楽しいドライブになった。 梅野記念絵画館は、<芸術むら公園>と名付けられた小高い丘の自然公園のため池の畔という、抜群のロケーショ…

『夕凪の街 桜の国』 こうの史代著 (発行双葉社2004/10/20)

わずか100ページ足らずの叙情的な青年コミック、広島原爆をテーマにした作品。入手して1年以上経ってしまった。なかなか感想がまとまらなくて、時々ページをめくったりしている内にいつの間にか時間が経ってしまったのである。 この物語は三部構成、第一部は…

 『深海のYrr』 フランク・シェッツィング著 北川和代訳 (ハヤカワ文庫2008/4/23)

一年半ほど前に新刊で目にしていたが、3巻の長さと派手な帯に気後れしてしまい、読みそびれていたのがbookoffの105円コーナーに3冊揃って並んでいたので、即座に購入した。一読、大満足だった。希に見る面白さ満載の近未来海洋SF小説だった。物語を構成す…

 金子光晴編集の「面白半分」

1970年代の雰囲気を良く伝える月刊雑誌に「面白半分」という可笑しな雑誌がかつてあった。ほぼ半年ごとに編集長を交代して、誌面の雰囲気を一新するという、斬新な編集方針を貫き、物好きな読者をけっこう楽しませてくてくれたが、70年代の終わり頃、惜しま…