武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 八ッ場ダムの成り行きに注目


 衆議院選における民主党の歴史的勝利以来、八ッ場ダムの今後がどうなるかに大きな関心が集まっている。世紀をまたいで進められてきた巨大公共事業が、工事半ばで中止されるという、前代未聞の事態が、どのようなプロセスで推移するのか、民主党政権の今後を占う意味でも、巨大プロジェクトの中途撤退のモデルケースとしても、非情に興味深い。今後に残された、関連裁判最後のさいたま地裁判決にも関心が集まること必至だ。 (画像は1年ほど前の関連施設の橋桁工事、こんな事態がこようとは予想だにせず、急ピッチで工事がすすめられていた頃のもの)
 このところのマスコミ報道を見ていると、取材不十分のかなり怪しい記事を見かけるので、真偽を見分ける情報源として、お勧めしたいサイトを紹介したい。「八ッ場を考える会」のウェブサイトがそれ、サイト内に<八ッ場ダムについて流されている情報の誤りについて>というコンテンツがあり、以下の6項目について、図表入りの詳細な解説を提供している。

I.八ッ場ダムを中止した方が高くつくという話の誤り
II.八ッ場ダムはすでに7割もできているという話の誤りについて
III.八ッ場ダムの暫定水利権がダム中止に伴って失われるという話の誤り
IV.大渇水到来のために八ッ場ダムが必要だという話の誤り
V.八ッ場ダム利根川の治水対策として重要という話の誤り
VI.ダム予定地の生活再建と地域の再生について

 以下のURLをクリックして見てほしい。分かりやすい科学的な説明は、なかなかの名文。是非見てみていただきたい。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=22
 ウェブサイトへは、右下のアンテナからもジャンプできるので、定期的にチェックしておくと、市民運動側の情報がキャッチできて便利です。