武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2010-01-01から1年間の記事一覧

 ダイエットの後始末(3)

長々とダイエットについて考えてきた。6月から初めて7ヶ月間、はじめの4か月は減量に励み、続く3ヶ月間は、減った体重の落ち着かせ方に気を使ってきた。ダイエットにほぼ成功し、半年掛けて20歳の頃の体重に戻った、これで良し。社会人として勤めに励んだ40…

 初めて「おじいちゃん」と呼ばれたショック

つまらないことなので忘れてしまおうかと思っていたのだが、 繰り返し思い出してしまうので、 記念すべきことかもしれないと思い、 書き記しておくことにした。 27日の夕方、時間が空いたので、古書店へ読みたい本を探しにでかけた。 店内は空いており、 売…

 早朝の冷え込みが厳しくなってきた武蔵野

日の出前に起き出して、コーヒー一杯、頸にマフラーを巻き、防寒仕様のジャンパーを着て、薄暗い中を散歩に出かける。毎日の日課である。 耳が痛いのでBoseのヘッドホンを付けてみたところ、大変に具合良いことが分かった。車道から離れた公園内でも、樹木の…

 12月第3週に手にした本(19〜25)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れて図書館に予約を入れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新します。 ◎宮部金吾・工藤祐舜著/須崎忠助画『北海道主要樹木図譜普…

 早朝の公園散歩で楽しむ冬の花

武蔵野も12月の下旬になると、明け方の気温は零度近くまで下がり、外気に触れる素肌の部分は、刃物を当てられたように冷たく痛い。その代わり、遠くの富士山がクッキリ見えるほどに大気が透き通り、爽やかな清々しさはすこぶる気持ちいい。暗い内に起き出し…

 雑木林の落ち葉掃き=有機農法の肥料作り

武蔵野の雑木林の広葉樹が、ほぼ落ち葉を落としきったので、今日は、冬の好天の中、知り合いの農家の屋敷林の落ち葉掃き(落ち葉集め)に行ってきた。所沢周辺の農家では、「クズ掃き」と言って、昔は農家の年中行事だったらしいが、今は、循環農法を実践し…

 12月第3週に手にした本(12〜18)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れて図書館に予約したりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。今週は、間にベトナム旅行が入ったのであまり読めなかっ…

 ベトナム旅行印象記(7)ベトナム滞在5日間の食事

ベトナムで出された食事は、基本的には全部とても美味しかった。日本人の味覚にフィットするというのは本当、薄い味付けで食材本来の味を生かし、数種類のタレ(魚醤ベースのもの)と唐辛子の辛味が、食欲を刺激するしかけになっていた。 魚介類を多用すると…

 ベトナム旅行印象記(6)ベトナムの12月の花々

亜熱帯と熱帯に属する気候だが、12月だったので花々はほとんと見かけなかった。僅かに見つけて撮してきたのを集めてもたったこれだけ。花の季節にもう一度行ってみたい。 3枚フルーツに仲間入りしてもらった。

 ベトナム旅行印象記(5)

この日はホーチミン市のお楽しみコース、まず午前中はバスで2時間移動してミトーというメコン川沿いの町へ、ミトーの船着き場から小型の舟に乗ってメコン川に乗り出し、トイソン島と言う名の中州に上陸、土産物屋の路地を抜けて、島の中の水路を巡る手漕ぎボ…

 ベトナム旅行印象記(4)

四日目は、ホイアンのホテルからまず南へ1時間ほど走ってミーソン遺跡観光、珍しいヒンズー教の影響を受けた古代チャンパ王国の寺院群、残念ながら米軍による爆撃と戦闘の影響により遺跡の崩壊が可成り進んでおり、復旧はあまり進んでいない。2世紀頃からほ…

 ベトナム旅行印象記(3)

ベトナムは南北に長い国なので、この日は北部のハノイから中部のフエまで1時間の飛行機移動、4時にホテルを出発、6時のフライトで7時にフエ到着、直ぐにバスで市内観光。 フエは、ベトナム戦争の時、1968年<テト攻勢>の最大規模の激戦地、北ベトナム軍の一…

 ベトナム旅行印象記(2)

二日目は楽しみにしていた世界遺産ハロン湾のクルーズだったが、ベトナムに着いた日から、モンスーンが来ていて、気温が低く分厚い雲に覆われたあいにくの天気、雨合羽と傘が手放せない天候となった。 バスでクルーズ船乗り場に移動、中型の舟でダウゴー島に…

 ベトナム旅行印象記(1)

早朝4時起床、タクシーで駅前へ、最寄りの駅から成田まで高速バスで移動。この日、11時発のベトナム航空で、午後3時半にはもうベトナムのハノイに到着している。飛行機による移動時間は6時間半、ベトナムはヨーロッパに比べたらとても近い。 ハノイの南東10k…

 12月第2週に手にした本(5〜11)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎中条省平著『読んでから死ね!現代必読マンガ101』(文藝春秋2003/6)*…

 『言海』を入手して

ネットで検索していてオークションで偶然に「言海」が売りに出ているのを見つけ、運良く吃驚するような安値で入手できたので、ぺらぺらページをめくったりして愉しんでいる。 「言海」はよく知られているように、「明治に大槻文彦が編纂した国語辞典、日本初…

 12月第1週に手にした本(28〜4)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎扇谷正造編『運鈍根―井上梅女聞き書き』(産業能率短期大学出版部1971/1…

 公園のメタセコイアの紅葉と落葉

武蔵野のこの頃の季節の変化は目まぐるしい。樹木の種類ごとに紅葉と落葉の時期がずれるので、日ごとに変化して同じ風景が一日としてない。散歩していて、毎回新しい感興にかられ何とも嬉しい。 体調維持のために毎朝歩いている航空公園でも、今週はほとんど…

 狐の書評の作者山村修名義の全著作(1)

以前に、お気に入りの書評家、匿名書評氏<狐>さんの著書4冊を紹介した。今回は、同じ著者が実名で刊行した7冊の著書についての報告。実は、私が偏愛していたのは匿名の書評家<狐>さんの凝りに凝った文体が繰り広げる切り口鮮やかな書評だったので、実名…

 ダイエットの後始末(2)

ダイエットを始めて6か月、BMI22の目標値を4か月で達成、5か月目からダイエットの食事制限を緩め、ダイエットをいかに終わらせるかに取り組み始めた。名付けて<ダイエットの後始末>。10月がその1ヶ月目、11月が2ヶ月目、ダイエットを始めてちょうど半年、…

 今さらながら、リブロポートの評伝シリーズ「民間日本学者」の中断を惜しむ

セゾングループの出版社リブロポートは、美術関係の出版で素晴らしかった。評伝シリーズ「民間日本学者」も評伝好きにはたまらない好企画を揃えた傑作シリーズだった。残念なことに、セゾングループの不振と共に、98年に出版社は解散、シリーズも中断してし…

 11月第4週に手にした本(21〜27)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎興津要著『写真で見る大衆文学事典』(桜楓社1978/1)*近世文学の興津…

 『味のなんでも小辞典』日本味と匂学会編 (ブルーバックス2004/4/30)

味覚について調べていて、このブルーバックスの1冊を手に取った。サブタイトルの「甘いものはなぜ別腹?」に興味をそそられた、目次を見て読まずにいられなくなった。気になる疑問がずらりと並んで、読者の気持ちを引きつける。一読、どの回答も科学的根拠を…

 国会図書館が「国立国会図書館サーチ」開発版を公開

書物や雑誌などのデータを捜す時、これまで随分国会図書館の検索システムのお世話になってきたが、今年の8月からさらに便利な「国立国会図書館サーチ」が利用できるようになって、秘かに感激している。 今までは、国会図書館の蔵書が検索対象だったが、一気…

 11月第3週に手にした本(14〜20)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎ヴァン・ローン著日高六郎、日高八郎訳『人間の歴史の物語(下) 』(岩波…

 奥谷博「奥谷博自選展―愛と生命の刻を描く―」の印象記

伊豆の温泉に行くとき、伊東市の池田20世紀美術館を訪問するのを楽しみにしている。今回もユニークな企画展で知られている個展が、奥谷博展だったので早速行って見てきた。 池田20世紀美術館に初めて行った時は、一階部分の広いフロアーを使った常設展示…

 伊豆の温泉で三泊の読書三昧

ここ1ヶ月ほど気の抜けない用事が連続したので、骨休めに伊豆の温泉に、三泊の湯治に行ってきた。伊豆には何度も行っているので、観光に行きたいところも特になく、宿に滞在して、持っていった本をひたすら読んですごした。前にも書いたが、温泉で本を読むと…

本の備忘録[] 11月第2週に手にした本(7〜13)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎工藤美代子著『寂しい声―西脇順三郎の生涯』(筑摩書房1994/1)*何度読…

 石垣りんの四詩集のご紹介

ハルキ文庫版の「石垣りん詩集」を手にして、これまでまとめて読んだことのなかった石垣りんの4冊の詩集を急に読みたくなった。折に触れて読み、気に入っていた戦後詩人だったが、これまで総括的に読んだことはなかった。読んでみて、これは得難い経験となっ…

 『人妻椿(愛欲篇)(解決篇)』小島政二郎著 (マルエ洋行出版部1947/3/1)(清泉社1947/12/1)

ネットで検索すると「人妻椿」については、女性誌「主婦の友」の項目に「小島政二郎『人妻椿』1935/3-37/4連載、これにより発行部数10万部を取り戻した」という記述がある。著者41歳から43歳の作品、この連載が好評で雑誌の発行部数が飛躍的に伸びたことが伝…