武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 日本学術会議の会長談話・・・「ホメオパシー」について

民主党の代表選挙が白熱してきているが、そのことにはあまり興味がない。それよりも、民主党政権になって<統合医療>ということを話題にする首相がでてきたりして、何となく<代替医療>を評価するような姿勢がチラホラするのが気になっていた。政治が介入…

 『輝ける闇』 開高健著 (発行新潮社1968/4/30新潮文庫あり)

猛暑が続いて日中ぐったりとなりながら、日陰で焦げたような匂いのする熱風に吹かれていると、何故か開高健の「輝ける闇」が読みたくなる。けだるい8月、敗戦や被爆の回顧が年中行事としてメディアを飾るのに影響されるのか、これまで何度もこの月に「輝け…

 『無名』 沢木耕太郎著 (発行幻冬舎2003/9/15)

沢木耕太郎のノンフィクションをずいぶん長く愛読してきた。彼の文章には、いつも鮮やかに物語の形にきりとられた人々の生きる姿が生き写しになって焼き付けられている。事実に基づくノンフィクションだから、並の小説などにはとても真似の出来ないリアルな…

 毎日新聞のコラム<記者の目>「世論調査批判」について

少し古い記事になるが、先月下旬、毎日新聞のコラム<記者の目>で取り上げた「世論調査批判」は、日頃気になっていたことを文字化してくれた注目すべき記事だった。ネット上では消えてしまうのが早いので、保存性をよくしておくために引用しておこう。 記事…

 『Life 生命という奇跡 [全10話]』 WOWOW ドキュメンタリー 制作BBC

9日からWOWOWで朝の8時半から2時間枠で連続5日間、「生命という奇跡」というドキュメンタリー番組を放映していた。BBCが35億円の経費と4年の歳月をかけた自然映像番組というふれ込み。確かに思わず息を飲むような映像が度々出てきて、何度も吃驚させられた。…

 『ミステリ十二か月』 北村薫著 (発行中央公論新社2004/10/25)

ミステリは大好きだが、ミステリのマニアでも愛好家でもないので、傑作の定評があるものでも未読のものは数多い。全体的な展望や、歴史的な経過にも疎い。だから、ガイドブックや読書案内の類のお世話になることに吝かではない。偶然に図書館で手にしたこの…

 我が家に出没するヤモリたち

心待ちにしていたヤモリが今年も出てきた。数年前から、古くなった我が家にも、爬虫類の仲間であるヤモリが登場するようになった。以前からいたのかもしれないが、数年前に気がついた。ヤモリが現れるようになると、家の中やベランダの小さな虫たちが、いつ…

 『川は静かに流れ』 ジョン・ハート著 東野さやか訳 (発行ハヤカワ・ミステリ文庫2009/2/15)

この作者の翻訳された3作「キングの死」、本書、「ラスト・チャイルド」の評判がいいので、2作目の本書を手に取ってみた。巻頭の謝辞に著者が書いているように、これは濃密な「家族をめぐる物語」だ。同時に喪失した自己の回復と、緊迫した謎解きのサスペン…

 ダイエットの顛末記(2)

食生活を若干制限するシンプルなダイエットを始めて、2ヶ月が経過した。間食を一切止め、嗜好品や飲み物の砂糖をカット、三食の食事からパンや御飯、乗襀゙などの炭水化物の摂取を半分程度にとどめるという、いたって単純なやり方。後は、動物性タンパク質や…

 奥日光への滞在型避暑キャンプ

あまりの暑さに耐えかねて、奥日光の中禅寺湖の畔にあるキャンプ場へ、4泊5日で行ってきた。今回は、テントをベースにしてあちらこちらへ出かけるのではなく、テントの周辺でのんびりと涼を楽しむ滞在型で過ごしてきた。二日目に戦場ヶ原を散策した以外は、…