武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 避暑を兼ねて野反湖キャンプ

28日から厳しい残暑を避けて、群馬県の県北の山奥、野反湖にキャンプに行ってきた。ネットで多くの方々が、とても気持ちのいいキャンプ場と推薦されていたのと、キャンプサイトにクルマの乗り入れが出来ず、駐車場からリヤカーで荷物を運ぶと聞いて、標高…

 残暑を避けて高原キャンプ

今年は9月半ばを過ぎても残暑があまりにも厳しいので、テントを積んで高原の湖畔のキャンプ場に2泊避難してきた。標高1500m近い湖の畔は、さすがに涼しくて朝晩は、フリースのジャケットを着るほどに涼しかった。退職者は時間が自由になるので、天気…

 『日本詞華集』 西郷信綱・廣末保・安藤次男編(発行未来社)

古代から近代までのこの国の詩作品を選び、1冊にまとめたアンソロジーとして、身近なところに置いておきたい本として、この本を凌ぐ本はまだ出ていないと思うので、お勧めしたい。私が持っているのは1958年発行のものだが、当時としては大変に立派な装…

 自治体が率先して生み出す影の雇用難民

今日の朝日新聞は、社会面の3面を大きく割いて、「あしたを考える」で非正規公務員の問題を取り上げた。自治体の深刻な財政難を背景に、雇用形態が不安定で低賃金の非正規公務員が増加を続け、今や何と40万人、公務員の4人に1人が非正規の職員が占めて…

 『無限アセンブラ』 ケヴィン・J・アンダースン&ダグ・ビースン著 内田昌之訳 (ハヤカワ文庫)

なじみのない画期的なテクノロジーを具体的にイメージするのに、近未来を舞台にしたSF小説が、楽しい手助けをしてくれる。作者の奔放な想像力の中で、夢のテクノロジーが、生活の一部として使われている場面などを読むと、近未来を望遠鏡で覗き込んでみてい…

 『ブロークン・トレイル 遥かなる旅路』 ウォルター・ヒル監督(WAWAWまたはDVD)

壮大なウエスタン・ロードムービー、と言う宣伝文句に引かれて、チャンネルを合わせたら、余りにも素晴らしい北米の山野の自然描写に引かれて約3時間、たっぷりとした情感豊かな汗臭いドラマですっかり楽しませてもらった。 オレゴン州からワイオミング州ま…

 パリ美術館巡り印象記

先週、1週間ほど、あるツアーに参加して、パリへ美術館巡りに行ってきた。自由になる時間があり訪問できた美術館の数は多くはないが、積年の夢をかなえる旅だっただけに、少なからぬ印象を刻む旅となった。記憶に留める一助に印象を書きとめておく。 まず、…

 西村寿行の死去を悼む

新聞を読んでいたら、作家の西村寿行さんが死去された旨の訃報を目にした。何度か豊かな物語性にひかれて夢中になって愛読した時期があった。動物がからむ話に、魅力的なものが多かった。よほどの動物好きだった人のようで、動物を軸にした短編に印象深い作…