武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 残暑を避けて高原キャンプ

 今年は9月半ばを過ぎても残暑があまりにも厳しいので、テントを積んで高原の湖畔のキャンプ場に2泊避難してきた。標高1500m近い湖の畔は、さすがに涼しくて朝晩は、フリースのジャケットを着るほどに涼しかった。退職者は時間が自由になるので、天気予報と土日祭日を考慮に入れて、晴天の空いている時期を自由に選んで、キャンプできるのがいい。

 先ほどの台風の影響だそうだが、中禅寺湖の水量がこれまでになく増えていて、砂浜になっていたところが水没していたのには驚いた。原生林が豊かなせいか、台風が過ぎても、増水したままだそうだ。奥日光の山々の保水力に目を瞠る。8月にきた時には、群がって飛んでいたアキアカネの数が、めっきり減っていた。気温が下がってきたので、標高の低いところへ移動していったようだ。心持ち広葉樹の緑からみずみずしさが失われ、秋の気配が滲んできているのを感じた。下界の残暑より一足早く、高原には、秋が訪れていると言うことか。(画像は広々とした絶好のロケーションに立っている我がテント)
 二日目に近くの「菖蒲が浜レストハウス」という店で食べた<鱒の塩焼き定食>が、期待していた以上に美味しく、注文を受けてから20分かけて焼いただけのことはあった。小皿の湯葉の酢の物も煮物もいい味だった。価格にみあったきちんとした食事を出す店は、観光地ではそれほど多くないので貴重。(画像は菖蒲が浜レストハウスの鱒の塩焼き定食)