武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 奥日光キャンプの印象

 天気予報が全国的な秋晴れを予想していたので、9日から4日間、奥日光の中禅寺湖の畔にキャンプに行ってきた。予報通りの天気で、真っ青に晴れ渡った高原の初秋を満喫した。
 中禅寺湖に流れ込む川が全部でいくつあるか知らないけれど、キャンプ場の周りには湯ノ湖からくる湯川、男体山方面からくると思われる地獄川がある。湯川のほうは少し濁った感じだが、地獄川のほうは何時見ても見事に澄み切っている。今回は、先週の秋の長雨の影響か、両河川ともいつもより水量が多かった。地獄川の水草には鱒が産卵にくるという話を聞いた。今回は、その水草が一斉に白い花をつけていた。透き通った水の中で、鮮やかに水草のところどころに点々としとい花が咲いていて、日が当たると何ともきれい。 (画像は地獄川の水中で花をつけている水草、名前はバイカモ、きれいに澄んだ水にしか生えないという)

 三日目に戦場ヶ原をハイキングしたけれど、花の季節がすぎていて、今回はほとんど花を見ることができなかった。元気よく咲いている花はこの時期ないのかもしれない。ハイキングを終えて赤沼茶屋までもどってきたところで、<戦場ヶ原で今見られる花>の写真を交換しているグループと出会った。毎週1回、実際に歩いて、写真を張り替えているとのこと、感心した。今戦場ヶ原では、6月ごろに咲いていたズミの実が、少し熟して赤くなりかけている。 (画像は色づき始めたズミの実、なんとも美味しそうだが、食べるという話は聞かない)調べてみたら、赤く熟したものをそのまま生食したり、果実酒にしたり、ジャムなどにしたしりして楽しむことも出来るらしい。
 キャンプ場は、朝晩冷え込み、10℃を切る寒さ。11日の明け方、戦場ヶ原では初霜を観測したという。奥日光は、すでに秋から冬に移行しつつあるということか。2回温泉につかりに行ったが、あの温もりの何とも心地よかったこと、火照った身体で秋風に吹かれて歩く時の爽快感、至福の時間。