武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 戦場ヶ原の半日散歩


 奥日光の戦場ヶ原のズミの花を見に行ってきた。10時半頃に赤松茶屋駐車場に着いたら、日曜日だったせいか広い駐車場が満車、並んで待つのを諦めて三本松の駐車場に移動、こちらの方も満車寸前、奥の方に空きを見つけて何とか駐車できた。
 車道脇の歩道を歩いて赤松茶屋まで行き、戦場ヶ原への遊歩道に入った。当てにしていたズミの花は、1週間遅れてしまったらしく、ほとんどの花はすでに散り終わりの状態、日当たりの良くない水辺などにやっと花を着けたズミが残っていた。どこでも同じだが、花の季節は短い。まして、花が花としてもっとも美しい時はほんの一瞬、刹那の輝きといって好い。 (右の画像は、枝先で可憐に花開いたズミの花びら)

 ワタスゲの方は、真っ白な綿坊主をつけて、戦場ヶ原の湿原に一面に拡がっていた。6月中旬のこの季節、春の花が一段落して、夏の花を待っているような状態で、花の端境期といいたくなるほど花が少ない。それでも意地になって目を凝らしていると、小さな小さな花が所々に咲いているもが見つかる。虫眼鏡で拡大してみないと、花の表情も分からない程小さいが、よく見るとやっぱり何とも可愛い顔つきをしていることが分かる。急ぎ足で歩いて行くと、見落としてしまいかねない。きょろきょろ辺りに目を遊ばせながら、ゆっくりと道草をして歩いた。 (左の画像は、湿原の風に吹かれて揺れるワタスゲの穂)

 現地では、名前の分からなかった花を、帰ってから調べるのも、旅行の後の楽しみ。奥日光の場合、私はいつも以下のサイトのお世話になっている。10年間の観察記録とあるように、実に詳しい。ここで見つからなかったら諦めるしかないと思うほど、初心者子ども向けという触れ込みが、何とも謙虚で嬉しいが、内容は凄いですよ。 (右の画像の上は、マイヅルソウとカラマツソウ、下はオオヤマフスマとツマトリソウ
○奥日光自然情報「旬の奥日光&10年観察記録」http://www005.upp.so-net.ne.jp/NIKKOU/
○「奥日光の花しらべ(初心者・こども向け)」http://www009.upp.so-net.ne.jp/n-hana/