武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 スペイン旅行02日目(マドリッド周辺と市内観光)(画像は、プラド美術館の正面入り口、フラッシュを使わなければ撮影OKだったが、館内では見ることに重きを置き、撮影は遠慮した。)

午前中はセゴビアに移動、詩人アントニオ・マチャードが読んだような荒涼としたカスティーリャの荒野を横切って行く。セゴビアでは古代ローマ帝国の遺跡、水道橋を期待していたが、世界征服を支えた建築技術に脱帽、2世紀ごろに作られて19世紀まで実際に…

 スペイン旅行01日目(移動日)(画像は4月下旬の頃、スペインの道路脇に可憐に咲いている風に揺れているアマポーラの花、野生のケシの一種)

この日から、スペインへ観光旅行、成田空港の民間駐車場まで車で移動、昼頃に出発するスカンジナビア航空でコペンハーゲンへ行き、スパンエアーの便に乗り換えてマドリッドへ。移動時間の合計が飛行時間だけで約15時間、うんざりするほどの長旅なので機内…

 『教育と国家』高橋哲哉著(講談社現代新書)

与党の教育基本法改正案の国会提出が、時間の問題になってきている折、すこし頭を冷やしてこの問題の背景と本質を考えてみたくなり、この本を手に取った。著者は、比較的冷静に教育基本法を改正しようとする一群の人々の歴代の問題発言を分析、その背景を流…

 焼津漁港周辺食べ歩き(画像は市内の整備された海岸線、散歩やジョギングのコースとして最適)

この国の漁港では、水揚げ量ナンバーワンの焼津に来たからには、お魚を食べないで帰るわけにはゆかない。新鮮で安いお魚の食事にありつこうと観光パンフレットを手がかりにお魚食堂を探した。 お勧めは、「焼津さかなセンター」の食堂、500円の「まぐろ鉄…

 登呂遺跡と芹沢美術館の印象記(画像は芹沢美術館の印象的な入り口、ここに立つだけでこの建物で生活して見たくなった)

焼津の町からすこし足を伸ばして、登呂遺跡を見に行った。登呂遺跡は、この国の社会の教科書では、弥生時代の稲作を象徴する遺跡の代名詞のようなもの、国民的な知名度を持つ遺跡だが、実際に行ってみた人はそれほど多くないようだ。20年ほど前にツーリン…

 定年退職記念の家族旅行に招待されて(画像は、焼津のホテルの脇で見つけたほころびはじめた八重桜)

3月末日をもって30年以上務めた仕事から退いた。このことを記念して、今は巣立って別々に暮らしている子供たちから、記念の旅行に招待された。子供らが企画運営のすべてをはこんだ旅行は、これが初めて。我ら夫婦は喜んでこれに参加することにした。 集合…

 『手紙』谷川俊太郎詩集(発行集英社)

先日、古書店をぶらついていて100円本のコーナーで谷川俊太郎の詩集「手紙」を見つけ、即座に買うことにした。理由は、安かったからでもあるが、谷川俊太郎の詩集には、外れがないからだ。散文集には、時には感心しないこともあるが、こと詩集に関しては…

 季節限定の夜桜名所、所沢市内を流れる東川沿いの桜並木(画像は下から見上げた桜のドーム、ソメイヨシノは隙間から空が覗ける、花に包まれた空間が息を呑むほにゴージャス)

花の季節に吹き荒れる風もおさまったので、夕方から夜桜見物に出た。航空公園の南側をささやかに流れる東川沿いの桜並木が見事なので、例年頃合いを見計らって見に行くことにしている。市がバックアップした町内会の企画だと思うが、延々約3kmにわたって…

『夜のパリ』ジャック・プレベール(画像は、散歩の途中で見かけたあでやかなスイセン)

蔵書を整理をしていたら、詩のアンソロジーが出てきた。ペラペラとめくっていたら、懐かしいプレベールの詩が注意を引いた。以前に読んで、何というフランスの粋な表現かと、心底感じ入った一編。モンタンがシャンソンで歌い、ご存知の方も多いと思うが引用…

 『ナンプレ 中毒確実 脳を鍛える数字パズル』ウェイン・グールド著(角川文庫)

旅行の数日前頃から、定年退職者らしいことは何か考えて、非生産的な純粋な暇つぶしの娯楽がいいだろうと思いつき、このパズルを選んでみた。何年か前に世間で評判となり、今では数冊の月刊誌すらでているナンバープレーズ、略してナンプレ、九九81枠の隙…

 形式的にはこの日で完全に定年退職、イコール無職

職業欄に何か書くとしたら、無職かあるいは家事手伝いか。いずれにせよ、働いていない日々なのだから所謂ニート同じようなもの、この新しいご身分は今日始まったばかりで、実感がわかないの仕方がない。 (画像は公園で見かけた立派な三毛猫、声をかけたらこ…