武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 形式的にはこの日で完全に定年退職、イコール無職

toumeioj32006-04-17

 職業欄に何か書くとしたら、無職かあるいは家事手伝いか。いずれにせよ、働いていない日々なのだから所謂ニート同じようなもの、この新しいご身分は今日始まったばかりで、実感がわかないの仕方がない。 (画像は公園で見かけた立派な三毛猫、声をかけたらこちらを向いた)
 例によって、体調を調整する意味で7時頃から約2時間、自宅から南に向かってお散歩、航空公園を大きく一周して桜のほころび具合を観察、ほぼ八分咲きといったところか、2割がた蕾が残っていて花びらは全く散っていない状態、ここ1週間が花見にいい期間だろうか。
 花を見ながら歩くのにバーンスタイン指揮のマーラー交響曲3番がよく似合った。センチメンタルと評したくなるような甘美なメロディーがipodから頭の中に響き渡る。マーラー交響曲にボーカルを取り入れた理由が納得できるなどと呟きながら、花の下を歩く。航空公園は視界が広いので、桜の木の下に死体を連想するような余地はなさそうなほど明るい。早くも桜の木の下にはブルーシート広げられ花見の席取りが始まっている。外国では見たことはないが、この国の優雅なお楽しみのシーン。
 もとの職場に残してきた私物があることに気付き、回収に行ってきた。働いてきた空間ががらんとして無人の広がりを見せていた。来週から、後任の人が来て仕事が始まれば、完全に私とは無縁な環境となるかと思うといささかの感慨がわいた。帰り道、通いなれた通勤ルートを走り、時折立ち寄ったことのある蕎麦屋で昼食。転勤で職場が変った折、最短の通勤ルートを探してうろうろした日々を思い出した。