武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 大毛島の内海、ウチノ海スカイラインと徳島県内気ままドライブ(画像は、展望ポイントから見下ろすウチノ海の景観)

toumeioj32006-03-31

 公共の乗り物と自分の足だけでは、行動半径に限界があるので、この日はレンタカーを借りて気ままなドライブ。まずは、二日間世話になった大毛島の探訪、この島は天然の素晴らしい内海を抱えており、昔は多分(推測に過ぎないが)海賊や水軍の基地として最良の港だったのではないかと思わせるウチノ海と呼ばれる内海を抱え込む地形となっている。
 この内海を取り巻くように小高い山々に囲まれていて、そこを車道が巡っているので、まずそこをのんびりと走ってみた。山頂から見下ろす内海の景観が息を呑むほど素晴らしい。波もなく穏やかに広がる海面が平穏を絵に描いたように広がっている。あっけないほどすぐに終わる道だが、極上のスカイラインドライブが楽しめる。
 その後は、国道11号線を播磨灘ぞいに走り、海を見ながらのんびりとドライブ。途中で、沢山の車が駐車していたのに魅かれて立ち寄った「びんび屋」という奇妙な屋号の食堂で昼食を取った。そこで食べた定食が、どれも新鮮で盛りが盛大、地方で食べる優良定食のお手本のような食堂で、大満足、ホテルの食事が高い割りにそれほどでもなかったので、その食堂に偶然だが寄り道したのは正解だった。旅は、こうゆう偶然があると格段に印象がアップするから面白い。
 午後は、徳島城跡の博物館と庭園を見て、帰路についた。今回の旅行中、スカイエアラインはこの徳島線から撤退するとのニュースが流れた。徳島のテレビ局のアナウンサーの表情が悄然としていたのが印象に残った。地方にとっては、新幹線が他所へ行ってしまうほどの打撃なのかもしれない。3日間だったが、今回の旅は飛行機を使ったからこそ組めた旅行だった。他社の国内線は残っているものの、チト寂しいような気がした。