少し元気に その十
いつも散歩している遊歩道の道端に
待っていたセツブンソウが咲きだした。
今年は咲かないのかなと心配していたのだが
それまで何にもなかった地面に
ポツリポツリと芽が出てきたと思ったら
みるみる一斉に咲きだした。
今年も無事に咲いてくれたことに一安心した。
それと言うのも、姿かたちの愛らしさ清楚な佇まいが好まれて
心ない盗掘者たちに狙われて各地で激減し
今や絶滅が危惧され、保護活動の対象になっているほど。
これからひと月足らずの間に地上から姿を消して
一年のほとんどを地面の下で過ごし
来年の節分の頃にならないと地上にでてこない。
何という儚い生命、文字通りの一瞬の命の輝き。