武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

 『ラジオの時代』 武山昭子著 (発行世界思想社)

私が生まれて10歳になる頃まで、テレビというメディアそのものがない時代だった。報道メディアの主役は、新聞とラジオだった。特にラジオは、速報性と娯楽性の両方を担う、メディアの王様だった。何歳からだろう、私もラジオを聴くことが、数少ない楽しみ…

 埼玉県内公共図書館等横断検索システムのご紹介

どの時点で見渡しても、どのレベルに立ち止まって見ても、いつも感心するのはインターネット飛躍的な成長ぶり。先ごろ触れたストリートビューもそうだが、インターネットを介して私たちが入手できるサービスの素晴らしさには、いつも嬉しい驚きがある。 私が…

 移動式携帯型別荘生活のすすめ

定年退職して、北海道の夏を旅行していて再開したのがキャンプ生活。子育て時代に使っていた骨董品のようなテントを引っ張り出してみたが、あまりの狭さと不便さにへきへきしバーゲン品の新しいテントに買い替えた。時代の進歩に驚くやら感心するやら、新し…

 奥日光には秋の気配

武蔵野の残暑に耐えきれなくて、奥日光にキャンプに行ってきた。連日の30℃を越える気温ばかりが頭にあったので、秋の服装を考えていなかったのが大失敗。現地の朝晩は、20℃を下まわり、天候が悪いと10℃近くまで下がる12月の気候。うっかりして、寒さに震える…

 Googleマップの「ストリートビュー」

知り合いから教えられて、Googleマップの新しいサービス、「ストリートビュー」を見てみた。驚いた。文字通り、地上から見た道路(公道)からの風景を移動しながら眺められて、360°の視野が展開する。ここまでやるのか、という思いと、この次には何が出てく…

 『阿久悠自選詞集』 阿久悠著 (グラフ社)

図書館から借りてきた「阿久悠自選詞集」をめくりながら、昨晩、NHK BS2で「BSまるごと大全集 作詞家・阿久悠の世界〜時代を作り 時代をつむいだ歌」を見た。どのチャンネルを選んでもオリンピック番組ばかりだったので、あえて4時間にも及ぶ長時間番組に気…

 『タルコフスキー日記(殉教録)』アンドレイ タルコフスキー 著 鴻英良, 佐々洋子訳 (発行キネマ旬報社)

ロシア出身の映画監督、むしろ映像作家と呼ぶほうがふさわしいタルコフスキーの1970年から1986年までの日記。86年の12月に亡命先のパリで客死するまでの晩年の日記には、鬼気迫るものがある。81年から86年までの日記は、補完する形で「タルコフスキー日記(…

 真夏の武蔵野の菜園

武蔵野の片隅に借りている菜園脇に、高さ2mにもなろうという雑草が元気に花をつけている。知り合いが好きな花だというので、刈らずにいたら巨大に成長してしまった。図鑑で調べたら、江戸時代には観賞用植物として庭などに植えられていたのが、広がったの…

 『パンドラ』 谷甲州著 (発行早川書房)

しばらくそのジャンルから遠ざかっていると、無性に懐かしくなるジャンルがある。私にとっては、SFというジャンルがその一つ、小学生のころ夢中になった鉄腕アトムをはじめとして、SFの世界は、マンガでも小説でも厭な現実を一時的に忘れさせてくれるわくわ…

 武蔵野の真夏の雑木林

仲間と一緒にやっている菜園に、今朝早朝、雑草取りと収穫に行ってきた。雑草取りは、まめな仲間が精を出してやってくれたおかげで、簡単に済んだ。収穫のほうは、ニガウリ、トマト、ミニトマト、ナス、唐辛子の仲間のハバネロ、シソの葉、ミョウガなどなど…

 『ネーデルラント旅日記』デューラー著 前川誠郎訳 (岩波文庫)

数日前にデューラーの伝記を紹介したが、今回は、デューラーが自ら書いた旅日記。1950年からほぼ1年をかけてネーデルラント地方を旅行した詳細な旅の記録。読めば読むほどに味が出るというか、これに似たものをかつて読んだことがない何とも不思議な旅日記。…

 『笑う警官』 佐々木譲著 (ハルキ文庫)

ミステリー小説に<警察小説>と呼ばれるジャンルがある。警察官を主人公にし、警察組織を背景とする冒険小説もしくはミステリー小説。佐々木譲さんのこの道警シリーズは、新たな警察小説の誕生を期待させるシリーズ第1作。 ①日本の警察機構は、中央組織の警…

 戦場ヶ原で見かけた昆虫

戦場ヶ原をハイキングしていて花を探していると、花に誘われた昆虫たちを目にする。時には、シャッターを押したくなるような、面白い場面にも出くわす。花だけを写すよりも、元気な昆虫が同席してくれていたほうが楽しいので、虫との出会いをムシロ楽しみに…