2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新しています。 ◎坂崎重盛著『東京読書―少々造園的心情による』(晶文社2008/1)*「東京本…
同じ著者の「小説葛飾北斎」を読んで自在な語り口が気に入り、ネットで捜したら北海道の古書店がこの「円朝」の初版を出しているのを見つけ、安かったので注文して入手した。50年以上前の古本なので、ページを開くと古書特有の饐えたような匂いがした。この…
本書は編集構成のプランしか存在しない架空の「日本SF全集」の解説という、いかにもSFらしいコンセプトのブックガイドである。手にとって見るまで、まさかそんなこととは思わなかったので、思わずニンマリしてしまった。アイディアは遊び心たっぷりだが、内…
仲間と一緒に借りている畑に、仲間が、お楽しみに綿を植えた。このところ、大きく育って盛んに花をつけていた。まるでオクラの花そっくり、オクラの花よりもひとまわり小さいが、色は綿の花の方が鮮やか。 その綿の枝先に、ふっくらとした実をつけて、綿毛が…
3年前から激辛で有名なトウガラシ、<暴君?>ハバネロを借りた畑で少量栽培している。最初の年は、ビギナーズ・ラックだったのか、一緒に植えた沖縄の島トウガラシもハバネロも豊作で、期待した以上にたくさん収穫できて、1年分の自家製辛み調味液を作った…
*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎小島政二郎著『北落師門』(中央公論社1971/12)*魯山人に伝記の執筆を…
ハイドンの室内楽を聴いていると、快いイージーリスニングだなと思ってしまうところがある。別の表現をすると快適なBGMと言うこともできる。現代の演奏家達の演奏を聴いてこんなことを言うのは、ことハイドンに限って言えば、褒めたことになっても批判し…
散々に迷った末に、やっぱり購入してしまったブリリアントのハイドン・エディション、コンサートでめったに聴く機会のないハイドンのCDが何と150枚、1枚100円ちょっとの価格だったので、つい財布の紐が緩んでしまったという次第。アダム・フィッシャー指揮の…
居住している地区の図書館のCDライブラリーにベルティーニのマーラー交響曲全集があることに気付き、さっそく借りてきて聴いている。明るい響きのする音がとても聴きやすくどの演奏も非常に美しかったので、80年代後半から90年代初めにかけてのいささか古…
*同じ本を買ったり、読んだことを忘れたりするようになってきたので、読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎鳥見迅彦篇『エーデルワイス・シリーズ2山の詩集』(角川書店1968/4)*鳥見迅彦が編集して解説を書いている…
偶然にbookuoffの105円コーナーで手にした本、葛飾北斎の評伝でも伝記でもないので、強いて分類すれば時代小説のジャンルに入るが、スリルやサスペンスで興趣を盛り上げるのがねらいの時代小説でもない。天才画家としての北斎の膨大な画業を梃子にして、絵画…
二日間、秋の晴れ間をぬって、奥日光方面へ、紅葉を見に行ってきた。一日目は早めに自宅を出て、午前中に中禅寺湖に到着、車中で簡単に昼食を食べた後、少し湖畔を散歩した。少しにしておいたのは、中禅寺湖の紅葉はまだしばらく先のようで、ごく一部の広葉…
*同じ本を買ったり、読んだことを忘れたりするようになってきたので、読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎米原万里著『必笑小咄のテクニック』(集英社新書2005/12)*小咄の可笑しさをどこまでも技術として語ろうと…
「博士の愛した数式」を読みその完成度の高さと面白さに脱帽、この作家に果たしてこれ以上の物語が書けるかどうか心配したほどだった。Bookoffの105円コーナーでこの本を見つけ躊躇せずに手に取った。一読、「博士の愛した数式」の時ほどの文体密度はなかっ…
BMI22を目標とするシンプルダイエット(間食をやめ動物性タンパク質と炭水化物を減らすだけ)を始めて4ヶ月、何とか目標値を行ったり来たりするようになってきたので、9月でダイエットを終了する。だが、総てを元のライフスタイルに戻せば、やがて体重は元に…
*同じ本を買ったり、何を読んだか忘れたりするようになってきたので、読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモしておくことにした。週1で更新していこう。 ◎ディケンズ著『荒涼館』青木雄造、小池滋訳(筑摩世界文学大系341975/1)*後期ディケンズ…
第三詩集『かくれみち』は、1983年に文京書房から発行された。第二詩集からまたしても14年後、作者73歳の時の詩集である。第2詩集「なだれみち」で、精神と身体に纏い付くような呪縛から自らを解き放って自由な言語空間にたどりついた詩人の生涯は、やがて老…
第二詩集『なだれみち』は、1969年に創文社より発行された。55年から69年までの14年間の作品の中から、山に関係するものを89篇選んだと<あとがき>にある。著者59歳ときの詩集である。「山」に関係しない作品の試みもあっただろうが、詩集にまとめるほどに…