武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 今さらながら、リブロポートの評伝シリーズ「民間日本学者」の中断を惜しむ

セゾングループの出版社リブロポートは、美術関係の出版で素晴らしかった。評伝シリーズ「民間日本学者」も評伝好きにはたまらない好企画を揃えた傑作シリーズだった。残念なことに、セゾングループの不振と共に、98年に出版社は解散、シリーズも中断してし…

 11月第4週に手にした本(21〜27)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎興津要著『写真で見る大衆文学事典』(桜楓社1978/1)*近世文学の興津…

 『味のなんでも小辞典』日本味と匂学会編 (ブルーバックス2004/4/30)

味覚について調べていて、このブルーバックスの1冊を手に取った。サブタイトルの「甘いものはなぜ別腹?」に興味をそそられた、目次を見て読まずにいられなくなった。気になる疑問がずらりと並んで、読者の気持ちを引きつける。一読、どの回答も科学的根拠を…

 国会図書館が「国立国会図書館サーチ」開発版を公開

書物や雑誌などのデータを捜す時、これまで随分国会図書館の検索システムのお世話になってきたが、今年の8月からさらに便利な「国立国会図書館サーチ」が利用できるようになって、秘かに感激している。 今までは、国会図書館の蔵書が検索対象だったが、一気…

 11月第3週に手にした本(14〜20)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎ヴァン・ローン著日高六郎、日高八郎訳『人間の歴史の物語(下) 』(岩波…

 奥谷博「奥谷博自選展―愛と生命の刻を描く―」の印象記

伊豆の温泉に行くとき、伊東市の池田20世紀美術館を訪問するのを楽しみにしている。今回もユニークな企画展で知られている個展が、奥谷博展だったので早速行って見てきた。 池田20世紀美術館に初めて行った時は、一階部分の広いフロアーを使った常設展示…

 伊豆の温泉で三泊の読書三昧

ここ1ヶ月ほど気の抜けない用事が連続したので、骨休めに伊豆の温泉に、三泊の湯治に行ってきた。伊豆には何度も行っているので、観光に行きたいところも特になく、宿に滞在して、持っていった本をひたすら読んですごした。前にも書いたが、温泉で本を読むと…

本の備忘録[] 11月第2週に手にした本(7〜13)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎工藤美代子著『寂しい声―西脇順三郎の生涯』(筑摩書房1994/1)*何度読…

 石垣りんの四詩集のご紹介

ハルキ文庫版の「石垣りん詩集」を手にして、これまでまとめて読んだことのなかった石垣りんの4冊の詩集を急に読みたくなった。折に触れて読み、気に入っていた戦後詩人だったが、これまで総括的に読んだことはなかった。読んでみて、これは得難い経験となっ…

 『人妻椿(愛欲篇)(解決篇)』小島政二郎著 (マルエ洋行出版部1947/3/1)(清泉社1947/12/1)

ネットで検索すると「人妻椿」については、女性誌「主婦の友」の項目に「小島政二郎『人妻椿』1935/3-37/4連載、これにより発行部数10万部を取り戻した」という記述がある。著者41歳から43歳の作品、この連載が好評で雑誌の発行部数が飛躍的に伸びたことが伝…

 11月第1週に手にした本(31〜6)

*情けないことに書庫にあることを忘れて同じ本を買ったり、読んだことすら忘れたりするようになってきた。読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモ、週1で更新していきます。 ◎岡部牧夫編著『エーデルワイス・シリーズ③名作の山』(角川書店1968/9)…

 紅葉の見頃を迎えている航空公園のユリノキ並木

朝の日の出の時刻がすっかり寒くなってきた。少し天候が安定してきたのか、夜明け前から晴れている日が多くなってきた。美しい日の出が見られる季節になってきた。航空公園を散歩していると朝日を浴びて、背の高いユリノキ並木の黄色く紅葉した木々が、金色…

 武蔵野に初霜、冬の始まり

天気が良ければ毎朝4〜50分、近くにある航空公園で散歩することにしている。今朝は、蒲団から這い出した時にいつもより少し寒いと感じた。カーテンの間から明けかかった空を見て、放射冷却の冷え込みが分かるほどに雲一つなく晴れ渡っていた。 眠気覚まし…

 『本は物である―装丁という仕事』 桂川潤著 (発行新曜社2010/10/28)

装丁家の桂川潤さんが自らの本を出すと聞いて楽しみにしていた。さっそく取り寄せて一読、さすが現役で今現在快調にたくさんの本を装丁して活躍中の方らしく、外装も内容もとても気に入ったので紹介してみよう。 実は最初に注文するときに2400円という定価が…

 雑木林の不思議なキノコ(フクロツチガキ)

くぬぎ山と呼ばれている雑木林の一角を、仲間と一緒になって、手入れしている。武蔵野に今なお残るクヌギやコナラなどの落葉樹の里山である。化石燃料が普及するまでは、身近な薪炭林として農家が大切にしてきた林ではあるが、今は固定資産税がかかるばかり…

 坂崎重盛さんの[東京本]読書案内に嵌る

Bookuoffの105円コーナーで偶然に手にした「東京読書」という厚みのある本がきっかけだった。東京大好きの愛書家が、生涯の半分以上をかけて、自分の足を使って蒐集した<東京本>の中から、選りすぐりの1冊を月二回のペースでミニコミ紙に連載した記事をま…

 ダイエットの後始末(1)

4ヶ月間ダイエットに取り組んでなんとかBMI22の目標値を達成した。そのままダイエットを続けているとさらに体重が減ってしまう。BMI18を下回ると、病気に罹る確率が増えてしまうというデータがある。要するにそれって栄養失調のことではないか、低栄養になら…