武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 伊豆の温泉で三泊の読書三昧


ここ1ヶ月ほど気の抜けない用事が連続したので、骨休めに伊豆の温泉に、三泊の湯治に行ってきた。伊豆には何度も行っているので、観光に行きたいところも特になく、宿に滞在して、持っていった本をひたすら読んですごした。前にも書いたが、温泉で本を読むと、どんどん読める。 (画像は今回お世話になった宿の露天風呂、秋風に吹かれながら湯につかる心地よさよ)
日常生活の、蒲団の上げ下ろしから、食事の買い物、準備、後始末、部屋の掃除もゴミの始末も、生活する上で処理しなければならないすべてを人任せにして、ひたすら本を読んで過ごせる至福の三日間(笑)。
夕方には温泉につかり、夕飯を食べ終えて部屋に戻ると、ちゃんと蒲団が敷いてあり、寒いかなと思ったら、いつでも温泉につかり、気の済むまで温まる。これでグッスリ眠れなかったらどうかしている。朝は目覚めたら何はおいてもまず温泉、眠気を温泉の熱い湯に溶かし、帰ってきたら朝食、朝食を終えて部屋に戻ると、蒲団はすっかり片付いている。
ただ本を読んでいればいいだけ、ほかに何もすることはない。飽きたらTVを見るか、近くの美術館へ絵を見に行くか、付近を散歩するか、好きなことをして気分転換すればいい。眠くなったら昼寝して、眠気が去ったら本を読む。何という贅沢、最近は、こういう贅沢な温泉の過ごし方が、とても気に入っている。
ただし、宿だけは、慎重に選びたい。食事が豪華すぎないこと、立地が歓楽街から離れていること、団体客向けの宿ではないこと、新築のピカピカした宿を避けること、サービスが過剰でなく気を張らずに過ごせること、温泉にいつでも入れて出来れば露天風呂が付いていると文句なし、おまけに宿代が手頃なこと、こんな条件を満たす宿はそれほど多くない。