武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2013-01-01から1年間の記事一覧

『庭づくりのプロに学ぶ/はじめての庭木手入れ・剪定のコツ』日本造園組合連合会著(家の光協会2008/1)

良い啓蒙書を読んでいると、読んでいるだけで自分が何だかその分野に通じてきて自然に素人でなくなったような錯覚をおぼえてしまう。実際にやってみると、甘くはないということを悟らされる羽目になるのだが・・・。集合住宅に暮らしている関係で輪番の役員…

 10月第2週に手にした本(10/7〜10/13)

*台風26号が伊豆大島に大きな被害を残した。私が暮らす武蔵野台地には、川らしい川が少ない。昔から、水不足が悩みの種で農業には難しい土地だった。近くに田圃はひとつもなく、洪水にはほとんど縁がない。暗闇の中での、濁流や土砂崩れのいかに恐ろしいこ…

 10月第1週に手にした本(9/30〜10/6)

*私的には、武蔵野の快適な気候は、年間を通じて5月と10月のわずか2ヶ月ではないかと思っている。特にバイクに乗っていると、あとは暑いか寒いかのどちらかの我慢の日々でしかない。それぞれの月や季節には、独特の趣はあるものの、総合的に快適かどうか考…

 9月第4週に手にした本(9/23〜9/29)

*良い季節になってきた。都心のホテルに連泊して、海外旅行で知り合ったご夫婦のお宅を表敬訪問してきた。生活の隅々にまで、創意工夫を張り巡らした暮らしぶりに感嘆、愉しい時間を過ごさせて貰った。路地ひとつ入り込んだ都心の住宅街の、何とも静かだっ…

 9月第3週に手にした本(9/16〜9/22)

*やっと涼しくなったと思ったら、早朝の散歩にティーシャツ1枚では肌寒く感じるようになった。公園の栃の木の実が熟して、自然に落下していたので、傷のついていないのを1個拾ってきた。エアコンなしでも一日が気持ちよくすごせるようになって、読書量が回…

[本の備忘録 9月第2週に手にした本(9/9〜9/15)

*我が家では、夏になるとヤモリが出没する。ヤモリが現れて室内に入り込んだ羽虫たちがきれいさっぱりいなくなる。多分ヤモリが食べてくれているのだろう。ところが今週の深夜、寝ていた私の腕を這っていたので、反射的に振り払い驚かせてしまった。朝起き…

 9月第1週に手にした本(9/2〜9/8)

*ちゃんとした雨が降って、やっと季節の変わり目にきたことが分かるようになってきた。武蔵野でも、一雨ごとに早朝の気温が下がり始めた。そのせいか集中力を必要とする本にも手が出せるようになってきた。夕方になるといっせいに虫たちが鳴き出した。耳を…

 8月に手にした本(8/5〜9/1)

*いつかは涼しくなると分かってはいるものの、今年の猛暑にはまいった。武蔵野にはほとんど雨が降らないので、畑の土は乾ききって農作物は干上がりかけている。夏に強いはずの夏野菜も元気がない、根元に水を撒いても文字通り焼け石に水状態。激しい夕立が…

 7月第3〜5週に手にした本(15〜8/4)

*いろいろなことがあったが、暑さで頭がぼんやりしていて、近況をまとめて記述する元気がでてこない。患っている訳でもないのに情けない。例によって沢山の興味ある本を手にとってみたけれど、図書館の本は読みかけで返却、購入した本は横にしたまま積み上…

 7月第1〜2週に手にした本(1〜14)

*7月になったばかりなのに、すぐに梅雨あけとなっていまい、猛烈な湿度と暑さに体がついてゆけなくて、ぐったりしている。武蔵野では、大気が不安定なのか、午後になると雨雲が湧き起こり、雷鳴がとどろき夕立がたたきつけるように降ってくる。午後の外出…

 6月第4週に手にした本(24〜30)

*梅雨の晴れ間に、仲間と共同で耕している畑に、ジャガイモの収穫にいってきた。慣れない新しい耕作地ということと天候の具合もよくなかったので、不作を心配していたが、意外に収穫量が多くうれしい誤算だった。害虫の被害もなく、形のいいジャガイモが多…

 6月第3週に手にした本(17〜23)

*ここ数ヶ月、偶然のことなのだろうが、知り合いの訃報が続いており、気が滅入って仕方がない。自分のことを含めて、<すべての生き物の死亡率は100%>と言うのは、先日なくなった古い友人の台詞だった。誰にもこの日が来るのは避けられないが、なぜ今なの…

 6月第2週に手にした本(10〜16)

*先週は空梅雨の空模様を嘆いていたが、今週はどんよりとした曇り空と、しとしと降り続く雨模様が鬱陶しい。天候から受けるこちらの気分もお天気しだい気まぐれなもの。気温が上がってきて、早朝散歩の時刻が少し遅れると、その蒸し暑いこと、起床時刻をさ…

 6月第1週に手にした本(3〜9)

*気象予報ではすでに入梅らしいが、ほとんど雨の気配が感じられない週だった。畑の作物たちは、必死に雨の恵みを求めている。気圧配置の枠組みは梅雨型のパターンになっていると言うが、もどかしい限りである。北アフリカのサハラ砂漠の気候を思い出しなが…

 5月第4週に手にした本(27〜2)

*海外旅行のツアーに参加して、北アフリカのモロッコにいってきた。アトラス山脈を境にして、大西洋に面した地域と、サハラ砂漠に属する地域の両方を旅して、日本の風土とまったく違う風土に暮らす風俗と文化、歴史に接して、想像していた以上の収穫があり…

 5月第2週に手にした本(6〜12)

*エアコンが不要な季節になったと喜んでいたら、日差しが強い時間帯には今度はクーラーがほしいような夏日になってきた。初夏の太陽光は強い。昨年、導入したべランダのミニ太陽光発電が、元気いっぱいに発電していることが、センサーを見るとよくわかる。…

 5月第1週に手にした本(29〜5)

*退職してからゴールデンウィークは、自宅近くを離れないことにしている。若い現役の人たちの貴重な休暇の時間なのだから、リタイヤ組までが渋滞に加わって、混雑をひどくすることもあるまい。自宅周辺を散策していても、まるで真夏の高原のように爽やか、…

 4月第4週に手にした本(22〜28)

*近場を気軽に移動する日常の足として、ホンダのスーパーカブ110の中古を手に入れた。思い起こせば中学3年の時に、父親が乗っていた当時のスーパーカブを拝借したのが、エンジン付きの乗り物に乗った初体験だった。あれ以来、内燃機関としてのエンジンを動…

 4月第3週に手にした本(15〜21)

*今週末の寒のもどりには参った。急にダウンを引っ張りだして、季節外れの寒さに耐えた。北風に背中をおされての散歩はいいが、北風に向かって歩くときは、老顔が引きつりそうになった。手袋まで引っ張りだして、武蔵野の裸になった落葉樹が、ヒューヒュー…

 4月第2週に手にした本(8〜14)

*早朝に出かける散歩がますます快適になってきた。日によっては手袋の必要がなくなり、素手を大きく振って歩いても冷たさや痛さを感じないで歩けるようになってきた。防寒用に着ていた薄いダウンの上着も脱いだ。身軽になって、背筋を伸ばし、歩幅を広く取…

 4月第1週に手にした本(1〜7)

*早朝の散歩が爽やかな季節になってきた。歩き始めは少し寒い気がするけれど、ウォーミングアップがすんで歩幅を広げ速度を上げる頃になると、顔を撫でる風も気持ちよくなり少しずつ身体も温まってきて手足の動きもなめらかになり、どこまでも歩けそうな気…

 3月第4週に手にした本(25〜31)

*本格的に桜が咲き出した。豪華絢爛たるソメイヨシノの満開風景は、視界を専有する面積が広すぎて、しばらく見続けていると飽きがでてくる。桜の名所と言われている所では、桜を見るよりも桜にかこつけた飲み食いに気持ちがゆくのも分からないではない。寿…

 3月第3週に手にした本(18〜24)

*用事があって中部地方へ長距離移動してきた。遠くの山々を見ると、冬景色ながら春の日差しを浴びてゆっくり芽吹き始めた気配が広がっていて、なかなか良かった。週末に50数年ぶりの、中学校の同窓会に行ってきた。半世紀たっても人柄があまり変わってない…

 3月第2週に手にした本(11〜17)

*3月にはいって何日か暑いほどの陽気の日があったせいか、自宅の直ぐそばのソメイヨシノが開花し始めた。幹の中程についた小さな蕾がポチリと淡いピンクの花を開いた。上の枝はまだ膨らみ始めた蕾なのに、小さな枝は気が早い。◎柳原良平著『船旅の絵本』(…

 3月第1週に手にした本(4〜10)

*春の嵐が武蔵野に吹き荒れると、関東ローム層地表の細かな土壌が巻き上げられて、土埃混じりの砂嵐となる。砂漠地帯の砂嵐と、見た目はそっくりである。口の悪い仲間内では、<四種混合>と呼び、笑い話にして受け流すことにしている。大陸からの黄砂、PM2…

 東京スカイツリー印象記

都内に入ると、至る所からスカイツリーが見え隠れする。新しいランドマークであること間違いない。個人的には、高所恐怖症ぎみのせいで東京タワーにも登ったことがないので、自分が登ることは一生ないだろうと思っていた。 ところがひょんな事から、今週、観…

 2月第4週に手にした本(25〜3)

*久しぶりにちょっとした風邪をひいた。急激な気温の変化にうまく対応しきれなかったためだろう。半日、止めどもなく鼻水が出て、何をしても止まらず、仕方がないのでマスクをして、鼻の下にティッシュを当てて、吸い取り紙のようにして耐えた。暖かくして…

 2月第3週に手にした本(18〜24)

*なかなか暖かくならないので、痺れを切らして数日間、伊豆の温泉に行ってきた。持ち物は少しの着替えと読みかけの本数冊とキンドル。部屋に閉じこもり、温泉につかったり本を読んだり、他には一切何もしないで三泊四日。帰りに地元の新鮮な野菜を買ってき…

 2月第2週に手にした本(11〜17)

*季節が変わり始めたせいか天候が安定しないので、遠くに出かける気が起きない。夜明けがだんだん早くなってきた。目覚めた時、窓の外が明るくなりかけているのは気分がいい。◎伊藤俊治著『裸体の森へ/感情のイコノグラフィー』(ちくま文庫1988/12)*極め…

 2月第1週に手にした本(4〜10)

*風のない天気が良い日に、武蔵野の雑木林の手入れに行ってきた。余分な常緑樹を切り払って、枝葉を片付けていた時、視界を青い羽ばたきが横切った。オスのルリビタキが林の中で作業をしている人影を見つけて様子を見に来た。先月の作業の時に来たのと同じ…