武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 北国に芽吹く春の味覚ウルイ

友人に教えられた八百屋でギボウシの新芽、ウルイを買ってきた。短時間ゆがいて、食べやすい大きさに切り、お浸しにして食べた。かすかにぬめりがあるが癖のない植物性の爽やかな淡い甘みが口いっぱいに広がり、細胞が元気の素をもらって喜んでいるのが実感…

 マルチマップ社の楽しいオンライン地図

英国の地図サービス会社マルチマップ社のサイトが素晴らしい。詳細は、下記のURLにアクセスしてご覧頂くとして、鳥瞰図が特に良い。海外旅行がお好きな方は、これからの予定地調べとして、帰国してからの記憶の整理用として、便利に使えるのではないか。 何…

 『家族になったスズメのチュン―森の獣医さんの動物日記 (森の獣医さんの動物日記) 』 竹田津実著 (発行偕成社1997/09)

スズメと生活を共にしたお話「小雀物語」がとても面白かったので、この国にも類書がないか捜していて本書を見つけた。「小雀物語」はイギリスの老婦人ピアニストが書いた話だったが、本書は北海道に暮らす獣医さんが患者として対応したスズメの話、味わいも…

 秩父の山里で春を楽しむ

久しぶりに秩父方面へドライブに行っってきた。羊山公園のシバザクラとその近くの水芭蕉園を見た。 シバザクラは評判通り、小高い丘の山頂付近の窪地を上手に使い、色とりどりに毛氈を敷き詰めたようなお花畑はさすがに見事、ウイークデイで高齢者が多かった…

 『小雀物語』 クレア・キップス著 大久保康雄訳 (発行小学館ライブラリー1994/12/20)

動物ものの作家、小林清之介さんの「スズメの四季」で紹介されていたイギリス人のスズメ飼育記「小雀物語」をbookoffの105円コーナーで見つけ、衝動買いをしてしまった。もともとスズメという身近な野鳥が大好きなので、機会があったら読みたいと思っていた…

 航空公園の桜、その後

何度も航空公園の魅力を取り上げているが、桜についてもう少し。この公園の桜は種類が多い。分かるだけでも、オオシマザクラ、ヤエザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラなどなど(この呼び方は正確な種類名ではないようだが)、少しずつ開花時期がずれている…

 静けさが戻ってきた航空公園の樹木が花をつけ始めた

ソメイヨシノの開花時期が過ぎたので、航空公園の駐車場にも余裕ができてきた。図書館に行った折り、いつもの散歩コースをカメラをぶら下げて歩いてみた。歩道も芝生の上も、ジョギングコースもいつものゆったりした場所に戻っていた。植物のいくつもの香が…

 『ちぎれ雲―いつか老人介護』 由井りょう子著 (発行河出書房新社 1998/11)

この本の紹介を著者由井りょう子とだけしておくことには問題がある。実はこの本にはほぼ同時期に封切られた同名の映画の原作がある。映画の方は、山口巧が監督脚本となっており、この本はその映画の原作をノベライズしたものだからである。 本だけを見ると山…

 武蔵野の屋敷林、芽吹きの季節

朝日新聞主催の「にほんの里100選」に選ばれた<三富新田>の農家の屋敷林が素晴らしい。雑木林と畑と屋敷林がセットになった江戸時代からの開拓村の面影が、今もはっきりと残っている。 大きく成長をとげた大木に守られて、屋敷林はどんな強風からも農家…

 武蔵野の雑木林は植物の復活祭、今日この頃

仲間と一緒に耕している畑に、里芋を植えに行ってきた。畑に行く途中から、雑木林が見違えるように色彩感が豊かになったことに吃驚、鮮やかな春の花が一斉に咲き出していた。 木々の枝先にも、パレットに絞り出したばかりの絵具ように新鮮な、つやつやした新…

 とうとう散り始めた満開の桜花

いつになく長かった今年の桜が、とうとう散り始めた。十分に見たという満足のハードルを、あるラインに設定してこれで良しと思うことにしている。そうしなければ、きりがなくなるか、あるいはその前に飽きてしまうかもしれない。散りはじめた桜を見ると、思…

 ついに花を開いたアマリリス

先頃の花冷えで、成長を鈍らせていたアマリリスが、暖かさが戻ったので再び元気を取り戻し、ここ何日かで急に蕾を膨らませ、ついに大きな花弁をトランペットのように開いた。茎の長さ約60センチにまで伸びて、小型の燈台のようにスックと部屋の中で、威容を…

 国立リハビリテーションセンター脇の桜並木

今日は国立リハビリテーションセンター脇の桜並木を見に行ってきた。歩道にドームのように覆い被さった満開のソメイヨシノが見事だった。敷地の中にも桜が遠望されたが、一般人は立ち入れないので、周りを散歩しただけ。寒い日が続いたせいか、今年は長く桜…

 東川沿いのソメイヨシノはもうすぐ満開

風もなく穏やかな日曜日、絶好の花見日和になったので、乗り物は使わず、自宅からはるばる歩いて、桜の名所として有名になってきた東川の桜を見に行ってきた。戦後間もない時期に植えられたというソメイヨシノがおよそ400本、小川の両脇にずらりと並び、両側…

 『台所のはなし (物語 ものの建築史) 』  高橋昭子、馬場昌子著 (発行鹿島出版会1986/05)

野外活動をしていて一番苦労するのは、テントの設営を除けば、食事の準備ではないだろうか。調達してきた食材の保存、調理のための熱源と水の確保、調理器具や食器、調味料などの準備と後片付けなどなど、家の中の台所が、いかに便利に設計された場所かつく…

 新装版『春夏秋冬帖』 安住敦著 (発行牧羊社1985/8/31)

広島の詩人にして俳人の木下夕爾(きのしたゆうじ)の著作を読んでいて、木下が心から信頼を寄せていた俳人安住敦の随筆集「春夏秋冬帖」を手に取ってみる気になった。季節感のある気楽な読み物を期待して読み出し、期待以上の収穫を得たのでご紹介しよう。 …