武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 北国に芽吹く春の味覚ウルイ


 友人に教えられた八百屋でギボウシの新芽、ウルイを買ってきた。短時間ゆがいて、食べやすい大きさに切り、お浸しにして食べた。かすかにぬめりがあるが癖のない植物性の爽やかな淡い甘みが口いっぱいに広がり、細胞が元気の素をもらって喜んでいるのが実感できるような、何とも言えない美味しさ。歯ごたえも素晴らしい。 (画像はパックから出したばかりの新鮮そのもののウルイ、栽培ものだろう)
 まだやっていないが、刻んで掻き揚げにしてサクサク食べたら、口中にこの旨みが満ちあふれて旨そう、沢山の使い道がひらけそうな野菜だ。季節感をなくした都会のスーパーでは、いつでもトマトやキュウリが手に入るが、野菜の種類は極めて少ない。新しく通うようになったこの八百屋では、旬の物しか置かないようにしているのか、数週間で消えてしまう物もあるので油断ならない。
 安くて美味しかったので期待して行ってみると、すでに積み上げてあったコーナーが消えており、もう入荷は終わったということがあった。季節の恵みを並べてあるので、こういうことは昔は当たり前のことだった。時期が過ぎたのでもう入荷しませんという返事に妙に感心してしまう。
 今日はウルイの他にギョウジャニンニクミョウガタケ、花ワサビなどを買ってきた。春は花も良いが、沢山の美味しい野菜が出てくるのがうれしい。 (左の画像は畑で栽培されているウルイ、岩手の友人から送られてきたもの)