武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ワンプレートなブレックファスト(16)

まず、献立を紹介しよう、左の列の上から下へ、右の列の上から下へ、順番に紹介してゆこう。ほぼ、毎日同じ物を少しずつずらしながら食べていることがお分かりいただけよう。

2月6日(日) 2月7日(月) 2月9日(水) 2月10日(木)
蕗旨煮 青梗菜温野菜 人参温野菜 パプリカ温野菜
壬生菜おひたし ウルイおひたし アスパラ温野菜 オクラ温野菜
豆鰺南蛮漬け 小松菜おひたし 長芋旨煮 真鱈子シラタキ煮物
油菜おひたし ワカメ酢の物 塩菜サラダ アスパラ温野菜
蕗の葉佃煮 人参温野菜 ウルイおひたし モヤシおひたし
青梗菜温野菜 モヤシおひたし 青梗菜温野菜 小松菜おひたし
大豆昆布煮物 蕗旨煮 モヤシおひたし ロッコリ温野菜
唐辛子味噌 山葵葉浅漬け 山葵葉浅漬け セロリ葉佃煮
干し蓮根きんぴら 大豆昆布煮物 ワカメ茎旨煮 セロリ白キムチ
沢庵漬け 沢庵漬け 蕗旨煮 沢庵漬け
プレーンオムレツ プレーンオムレツ プレーンオムレツ プレーンオムレツ
味噌汁(自家製乾しダイコン+白菜+ワカメ) 味噌汁(干しダイコン+油揚げ+白菜) 味噌汁(干しダイコン+白菜+干しキノコ+油揚げ) 味噌汁(干しダイコン+白菜+油揚げ+干し舞茸)
白米ご飯7分盛り 白米ご飯7分盛り 白米ご飯7分盛り 白米ご飯7分盛り
コーヒー入りホット牛乳1カップ コーヒー入りホット牛乳1カップ コーヒー入りホット牛乳1カップ コーヒー入りホット牛乳1カップ


春の野菜
2月に入って八百屋の野菜コーナーに春の訪れを知らせるような野菜が並び始めた。油菜の茎、山葵の葉、擬宝珠の芽ウルイ、蕗の薹などなど、特別にハウスで栽培されているらしく、産地を見るとまだ寒いはずの東北地方である。従来は山菜に分類されていたものが、野菜売り場に並ぶようになってきた。あまり高いのは見送ることにして、値が落ち着いてたくさん並ぶようになったら買ってくるようにしている。
今回は、油菜の茎、山葵の葉、擬宝珠の芽うるいの3種類を買ってきた。春を告げる山菜は何故か苦い味のものが多く、我が家では苦みやエグミも味と考えて、ほとんど灰汁抜きをしないで食べることにしている。80〜85度くらいのやや低めのお湯に通して、団扇で風を送って熱を冷まし、一端は冷蔵庫で冷やしてから食べる。
油菜の茎のほろ苦いさくっとした食べ心地、山葵の葉の涙がでそうなほどツーンとくる辛さ、うるいの歯にしみるようなサクサクするほろ苦さ、冬眠から覚めた熊の胃袋が目を覚ましそうな刺激がなんとも堪らない。
乾燥野菜
前回も書いたが、このところ野菜を乾燥することに凝っている。今も冷蔵庫の野菜室に、干しダイコン、干し白菜、干し壬生菜、干し椎茸、干し舞茸、干し平茸、干し人参などが出番を待っている。徹底的にカラカラにまで干すのではなく適当に柔らかさが残る程度に表面を干してやると、表面から始まる野菜の劣化が防げるだけでなく、余分な水分が飛ばされて、味が濃くなり歯触りもシャッキリしてくる。味噌汁の具などに使うと、出汁がなくても充分に優しい美味しさが拡がって、何とも言えず美味しい。
八百屋から戻ると、処理しきれない野菜を二日ほど掛けて乾燥する。乾燥注意報が連続している武蔵野の冬場には、この乾燥野菜作りはちょうど良い季節の利用方法ではないかと思っている。