武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 奥日光は紅葉の兆し幽かに(奥鬼怒温泉郷の八丁の湯温泉混浴風呂風景)

二泊三日で、奥日光は小旅行に行ってきた。木曜日から関東地方で三日間ほど晴天を期待できるという気象情報を信じて、雨が振る前に帰宅すると言う予定だった。 今回の旅行のルールにしたのは、つぎのような条件にした。 ①退職者にとって急ぐ必要がないので、…

 武蔵野に秋の訪れ

この時期の朝の散歩は、一年中で一番爽快、快適の一語に尽きる。今朝も、住まいを出て住宅街の公園を一巡り、足を北に向け、なじみの果樹園を横切り、中富地区の畑の道に進んだ。この地域は水利のためか全く水田がない。都市近郊の野菜畑と狭山茶の茶畑が広…

 『グールモン詩集』 堀口大學訳(発行弥生書房)

グールモンの名前を初めて目にしたのは、近代の名訳詩集「月下の一群」を読んでいたときだった。堀口大學訳のこの詩集には、広く人々に口ずさまれ親しまれるような名訳の詩編が多数収録されていて、今なお時々ページをめくることがある。その中でも、若い頃…

 『ツーリングマップル1北海道』(発行昭文社)

車で移動する時、カーナビが便利なことが言うまでもないが、画面が小さいことから、何日もの旅行となるとどうしても何らかの地図帳が必要となる。8月の中ごろ、避暑を兼ねて2週間あまり北海道を旅行した折も、地図が欲しくなっていろいろ考えた末に買った…

 『赤い霧』 ポール・アルテ著 平岡敦訳(ハヤカワ・ミステリブック)

物語の楽しみ方と言うか鑑賞方法と言うか、小説の読み方には、各人各様のいろいろな読み方があると思うが、ギリシャの昔から登場人物への感情移入という古典的な方法がある。お気に入りの登場人物の気持ちになってストーリーを楽しむと言うやり方だ。多くの…

 『コウノトリの道』ジャン・クリストフ・ラグランジュ著 平岡敦訳(創元推理文庫)

「クリムゾン・リバー」が面白かったので、同じ作者の処女出版作品をネットで購入、読んでみた。amazonによる書籍検索と購入の便利なことと言ったら、以前にターゲットの本を探して図書館や大型書店をうろついて足を棒のようにして歩いたことを思い出す。ネ…

 『グエルム−漢江の怪物』 ポン・ジュノ監督 

連日の雨降りで遠出もままならず、急に思い立ってシニア料金で、今評判の韓国製の怪獣映画を見ることにした。ネットの映画評では、好評と不評が混ざっていてよく分からない。自分で見て自分で感じてみようとでかけた。結論から先に言えば、全く退屈すること…

『クリムゾン・リバー』 ジャン・クリストフ・グランジェ著・平岡敦訳(創元推理文庫)

同名の映画をテレビで先に見ていたが、フランス・ミステリー界の大型新人作品とのふれ込みに乗せられて、105円というbookoffの低価格にも助けられて思い切って読んでみることにした。つまらなかったら途中で放り出せばいいと思って読み始めたのだが、作者…

『異聞おくのほそ道』 童門冬ニ著(集英社文庫)

以前に芭蕉の奥の細道をテーマにバイクツーリングをやったことがある。奥の細道の本文と曾良の日記を参考にしながら、可能な限り芭蕉達が歩いた街道に近いルートをたどり、芭蕉達が立ち寄ったと思われる旧跡をたどってみようと言う可笑しなツーリングだった…

 『サラリーマン野宿旅』 蓑上誠一著(発行八月舎)

<野宿>というキーワードが好きで、若かった頃、何度かオートバイに乗って実践したことがある。今でも機会があれば、またやってもいいという気もするが、自分でやるよりも他人の体験談のほうが面白く、実行は先延ばしになっている。ネット上のサイトにも、…