武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 『我が秘密の生涯』第1巻 作者不詳 田村隆一訳 発行学芸書林

これは、全11巻に及ぶ膨大な性の自叙伝の第1巻、何種類かの日本語バージョンがあるが、この学芸書林版が元になる原版。かなり以前に絶版になっているので、現在は古本でしか入手できないが、稀に見る存在感のある本なので、チャンスがあったら手に入れら…

 国際線旅客機の座席モニターのこと

今回のシチリア南イタリア旅行では、行きも帰りもアリタリア航空の往復だった。驚いたことに機内の大型スクリーンもしくは大型モニターは姿を消し、何箇所かに中型の固定モニターがあるだけ。大きな画面で映画を見せるような仕掛けそのものがなくなっていた…

 長期旅行中の糠床の保存法

10日間ほど家を空けるので、糠床の保存法を調べた。3〜4日間なら冷蔵庫で大丈夫との情報だったので、試してみたことがある。器の空間があると、薄く黴が発生するので、ビニール袋など完全に密封できる物に移し変えて、空気から遮断した方がいいようだ。 …

 南イタリアの旅から帰って

10:30頃に成田に到着、帰国手続きを終えて空港の外に出て吃驚、南イタリアも暑かったが、この国の方がもっと暑くて湿度が高い。物みなに黴が生える国へ帰ってきたことを実感。 今回のツアーも時期が時期だけに高齢者と退職者が多数を占め、平均年齢が非…

 エゴノキに花が咲いたよ

朝の散歩に出て、近所の公園の中のグラウンド脇の遊歩道を歩いていたら、地上に小さい白い花びらが、落ちていた。ハッとして上を見上げると、可愛い丸い葉っぱをつけたエゴノキの枝先に、びっしりと白い花が咲いていた。この道は良く通る道なので何時咲くか…

『ビッグバン宇宙論』(上)サイモン・シン著(青木薫訳)発行新潮社

宇宙論の究極の課題ともでもいうべき宇宙誕生テーマについての科学史、著者の抜群の説明上手と整理されつくした歴史資料が明快な叙述でテンポよく展開されており、歴史ミステリーを楽しむような感じで、読んでいて知的な興奮が抑えられない。素敵な科学読み…

 早朝の爽やか散歩

GWあたりから日中の気温が高くなってきて、歩いているだけで体温の上昇を抑えきれず、背中の真ん中辺りからじっとりと汗ばむようになってきた。シャツのボタンを外したり袖をめくってみたりながら、体温調節に心がけているが、快適さを通り越して暑苦しく…

 インフルエンザ特効薬(中外製薬)タミフルの副作用と売り上げ高の推移に思うこと

先月24日の朝日新聞の記事で、1〜3月の病院向けタミフルの売り上げが、前年同期の99億円から49億円に半減したと報道されていたことを思い出した。服用した患者の異常行動の報道が影響したという。チト古いネタだが、気になるのであえて取り上げて見…

 『冒険小説論−近代ヒーロー像100年の変遷』 北上次郎著 (発行早川書房)

冒険活劇に満ちた面白小説を楽しむだけでなく、比較したり並べ替えたりして、チト理屈っぽく楽しんでみたいという、薀蓄派の人には、応えられない内容の本。四六版のハードカバーで529ページ、書名作品名と著者名のしっかりした索引が巻末についている力…

 『ダブルオー・バック』稲見一良著(新潮文庫)

大藪春彦のほとんどの小説から、ガンとクルマを外したら、その魅力の大半が失われてしまうであろう。クルマがこの社会の文化の一端を象徴するように、ガンもまた人間社会の文化の一端を象徴してしまうような気がする。使い方を一つ間違えると、悲惨な結果を…

 ゴールデンウィークの過ごし方

絶好の行楽日和となったのだが、退職者は、自宅とその周辺で、のんびりと時間を過ごすことにしている。何日か前から、この時期の高速道路の渋滞予測を放送していた。こらえ性のなくなったわが身では、何十キロも続く渋滞は辛い。人出の時には引っ込み、閑散…