武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 インフルエンザ特効薬(中外製薬)タミフルの副作用と売り上げ高の推移に思うこと

 先月24日の朝日新聞の記事で、1〜3月の病院向けタミフルの売り上げが、前年同期の99億円から49億円に半減したと報道されていたことを思い出した。服用した患者の異常行動の報道が影響したという。チト古いネタだが、気になるのであえて取り上げて見てみよう。(幸いタミフルの実物にお目にかかったことがないので、あるサイトの画像を流用させていただいた。スミマセン)

 新型インフルエンザ対策として厚生労働省が1〜3月に購入したタミフルの行政備蓄費は54億円から189億円に急拡大したと言う。製薬会社にとってなんと都合のいいバランス。税金とは他人の財布のことなり。
 これらの数字を比較した時、この国の政府がしていることの典型的なパターンを見る思いがして、暗澹とした気持ちになるのは私だけではないはず。
 もし、自分もしくは自分の家族がインフルエンザにかかって、タミフルを処方されたら、是非チェックして欲しい情報がある。薬害タミフル脳症被害者の会http://www.tamiflu89.sakura.ne.jp/にアクセスしてみて欲しい。タミフルに関する最新情報と被害にあわれた患者の報告に背筋が凍る思いがする。ニュースからは分からない生々しい実態がありありと浮かんでくる。こう言う生きた情報こそが、何かをするかしないかの判断の元になるのだ。
 朝日新聞のサイトのタミフル特集http://www.asahi.com/special/070320/index.htmlもマスコミの姿勢が良く出ていて、参考になる。
 厚生労働省の元課長が中外製薬天下りをしていたとのニュースがあるので紹介するのも気が引けるが、同省のサイトhttp://www.mhlw.go.jp/を検索すると、タミフル情報が沢山ヒットする。微妙な判断を迫られる問題なので、慎重なのは分からないではないが、確かな情報源として参考にならないことはない。
 そして結局は最終的には、自分と自分の家族および周辺にいる友人の命と健康は、誰かにお任せするのではなく、自分達で管理する意外ないという結論になってしまうという情けない結論にたどりついた。新型インフルエンザの爆発的流行についての予測についてもしかりだろう。