武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

2007-05-06から1日間の記事一覧

 『ダブルオー・バック』稲見一良著(新潮文庫)

大藪春彦のほとんどの小説から、ガンとクルマを外したら、その魅力の大半が失われてしまうであろう。クルマがこの社会の文化の一端を象徴するように、ガンもまた人間社会の文化の一端を象徴してしまうような気がする。使い方を一つ間違えると、悲惨な結果を…