武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 長期旅行中の糠床の保存法

 10日間ほど家を空けるので、糠床の保存法を調べた。3〜4日間なら冷蔵庫で大丈夫との情報だったので、試してみたことがある。器の空間があると、薄く黴が発生するので、ビニール袋など完全に密封できる物に移し変えて、空気から遮断した方がいいようだ。

 さらに日にちが長い旅行になると、冷凍するのがいいという情報があったので今回試してみた。表面に厚く塩の層をつくるのがいいという情報もあるが、塩分が浸透して塩辛くなるのが難なのでこの方法は、見送ることにした。(画像は、シチリアで見つけた赤い夾竹桃の花、花びらが子どもの手のひらほど大きく驚いた)
 解凍時のことを考えて、①大き目のビニール袋にいれ、②平らに糠床をのばし板状にして空気を追い出し、③冷凍庫にいれて出かけた。帰宅後に、冷蔵庫に移して丸1日、解凍して柔らかくなった糠床を通常の漬け物用器に移して半日、何のトラブルもなく見事にもとの状態に復活してくれた。さっそく夏野菜を漬け込んでみたが、美味しく漬かることが確認できた。
 長旅に出かけるたびに糠床をだめにしてしまう話を読んだことがあるが、この方法が簡単で確実なベストの方法だろう。美味しい物を食べたいのは万国共通、この国に生まれた漬け物好きには、美味しく漬かった糠漬けはなつかしい日常の味、帰国後、余計な作業に煩わされなくてよかったということ。