武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 南イタリアの旅から帰って

 10:30頃に成田に到着、帰国手続きを終えて空港の外に出て吃驚、南イタリアも暑かったが、この国の方がもっと暑くて湿度が高い。物みなに黴が生える国へ帰ってきたことを実感。

 今回のツアーも時期が時期だけに高齢者と退職者が多数を占め、平均年齢が非常に高い構成。これから何年か、大量に退職する団塊の世代が、大挙して海外旅行に繰り出すであろう先触れのようなグループ。
 30年を越える職業人生とやっかいな子育てを卒業した人たちが身につける、穏やかな常識が、集団になって移動しているような印象。そのなかの一員であることに不満があろうはずもなく、心穏やかに観光を楽しんだ旅行だった。(画像は、シチリア島のアブラムシをびっしりまとった白い夾竹桃
 南イタリアの5月下旬は、夾竹桃エニシダブーゲンビリアなどが花盛り、場所によっては仄かな甘い香りが漂い、暑すぎない程度に暑い良い季節。経済発展が足踏み状態のせいか、豊かな自然が沢山残っているのが魅力となっている地域。