武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 静けさが戻ってきた航空公園の樹木が花をつけ始めた

 ソメイヨシノの開花時期が過ぎたので、航空公園の駐車場にも余裕ができてきた。図書館に行った折り、いつもの散歩コースをカメラをぶら下げて歩いてみた。歩道も芝生の上も、ジョギングコースもいつものゆったりした場所に戻っていた。植物のいくつもの香が混ざった爽やかな風が吹いていて、歩いていて気持ちがよかった。
 見渡すと、一斉に多様な落葉樹の枝先に、黄緑の新芽が顔をのぞかせていた。ほぼ同時に花をつける種類もあり、目立たない花、香の強い花などなど、枝先を飾っている樹が増えてきた。まだ昆虫の羽音は聞こえないが、野鳥たちが嬉しそうに枝の間を素早く飛び移っていた。
 暑くもなく寒くもない丁度いい季節は本当に短いが、これからしばらくの間、その貴重な快適な気候続くことを期待している。毎年、葉っぱをリセットする植物の偉さに感嘆しながら、薄く汗ばみながらしばらく快適に歩いてきた。


(右の画像は、口笛で呼んだら、大胆にもすぐ側まで来てくれたシジュウカラ、この公園の人と野鳥の距離は驚くほど近い)