武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 公園のメタセコイアの紅葉と落葉


武蔵野のこの頃の季節の変化は目まぐるしい。樹木の種類ごとに紅葉と落葉の時期がずれるので、日ごとに変化して同じ風景が一日としてない。散歩していて、毎回新しい感興にかられ何とも嬉しい。
体調維持のために毎朝歩いている航空公園でも、今週はほとんどのイチョウが葉を落としたが、中には今を盛りに黄色を身にまとっているのんびりしたイチョウの樹もある。ソメイヨシノなどは、ほぼ葉を落としてしまった。枝の所々に僅かに残りの葉がくっついているだけとなった。
公園の南東方向に巨大なメタセコイアが十数本かたまって枝を広げている。そのカラマツによく似た葉が一斉に色づいて落ち始めた。風が吹くと北国の霙のように、音を立てて降ってくるのはチョットした見物である。 (画像は朝日を受けて輝くメタセコイア、足下はふかふかする絨毯)
今朝、メタセコイアの下を歩いたら絨毯のようにふっくらと積もっていた。見上げるとまだ枝についている葉に朝日が当たって濃いオレンジ色に輝いていた。朝空との対比が美しかったので、手持ちのコンパクトカメラでパチリ。メタセコイアの巨木が真っ直ぐに伸びて空に突き刺さっている様子がなかなか立派だった。


     君が見て羨しみし葉のメタセコイア五日後のけふ早や黄ばみたり    (猪川 耐)