武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 東京スカイツリー印象記

 都内に入ると、至る所からスカイツリーが見え隠れする。新しいランドマークであること間違いない。個人的には、高所恐怖症ぎみのせいで東京タワーにも登ったことがないので、自分が登ることは一生ないだろうと思っていた。
 ところがひょんな事から、今週、観光客で混み合うスカイツリーの展望台に登る機会にめぐまれた。(左の画像は、展望デッキから見たスカイツリーの影)

 地上350メートルという展望デッキに行くとさすがに高い。足の裏がゾクゾクして、下半身が痺れたようになる。展望台を一周りして、怖さとあまりの混雑ぶりに辟易した。直下を見下ろせるガラス張りの区画では、背中までゾワゾワ感が上ってきた。やはり高いところは怖い。

 地上に降りるための長い行列に並んでいたら、関西から来たご家族の小さなお子さんがお母さんに「スカイツリーってどれ?」たずねていたのを聞き、笑ってしまった。スカイツリーに登ると大きすぎて、スカイツリーに来ていることが実感できなくなる。
 下に降りて、五階屋上から見上げても、上の方は見えない。こちらにのしかかって来るような威容である。(右の画像は、五階屋上デッキから見上げたスカイツリー

 スカイツリーに行く直前に行った浅草浅草寺で、五重塔と並べて新旧を対比させて撮してみた。私的な印象としては、古い五重塔の方がはるかに美しい形をしていると思うがどうだろうか。 (右の画像は浅草寺にて撮した新旧2つのタワー)

(追記)350mを一気に上りつめるエレベーターの性能が素晴らしい。気圧の変化で耳が痛くなる覚悟をしていたが、上りでも下りでも、見事に気圧変化を調節してあって、耳の痛さはほとんど感じなかった。350メートルを1分で上下するスピードも加速感を感じさせない技術は凄い。このエレベータは乗ってみる価値がある。