武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 9月第5週に手にした本(26〜02)

*同じ本を買ったり、何を読んだか忘れたりするようになってきたので、読んだり読みかけたりした本を備忘録としてメモしておくことにした。週1で更新していこう。
ディケンズ著『荒涼館』青木雄造、小池滋訳(筑摩世界文学大系341975/1)*後期ディケンズの物語作家性から生まれ出た大作、これを読んだらディケンズに対する見方が変わる。
横尾忠則著『横尾忠則の全ポスター』(誠文堂新光社1995/6)*これは95年(15年前)にでた全ポスター画集、美術評論家の倉林靖が大きく5期に分けた時代区分の解説を書いている。
辻惟雄著『奇想の系譜 又兵衛−国芳』(ぺりかん社1988/6)*古い本だが今読んでも傑出した画家再発見の喜びが文体から伝わり、わくわくしながら楽しい読書が体験できる。名著である。
◎鳥見迅彦著『詩集けものみち』(東京創元社現代日本名詩集大成⑩1960/12)*鳥見迅彦の3冊の詩集はレビューするつもり。ほとんど忘れられているが、素晴らしい山岳詩人。
◎鳥見迅彦著『詩集なだれみち』(創文社1969/5)
◎鳥見迅彦著『詩集かくれみち』(文京書房1983/7)
◎芳沢光雄著『新体系・高校数学の教科書(上) 』(講談社ブルーバックス2010/3)*説明文が教科書風なところから微妙に脱線して現実的になったり、中学校数学からの繋がり想起したりして新鮮、例題や練習問題もあって、高校時代を思い出す。
◎大森清美著『新編魔法陣』(冨山房1992/3)*先週手にした魔法陣の本が面白かったので追加で手にした本、「1からはじまる連続自然数を用いる」と定義しているので、種類は限定的。
リチャード・ドーキンス神は妄想である−宗教との決別』垂水雄二訳(早川書房2007/5)*宗教の側からの進化論攻撃に対する、進化論側からの逆襲、ドーキンスがこの本を書きたかった気持ちはよく分かる。
斎藤美奈子著『物は言いよう』(平凡社2004/11)*うっかりセクハラ発言防止のための参考書、★一つの事例はなかなか微妙で、参考になった。斉藤美奈子はレトリックの達人である。