武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 一斉に咲き出したビョウヤナギの花


 少し日陰で条件の良くなさそうな場所でも、元気に葉を茂らせるので、相当に丈夫な性質なのだろう。排気ガスにも強いらしく、中央分離帯や舗装路の路肩などでも見かけるようになってきた。この時期、武蔵野の至る所で黄色い5弁の花を見かける。
 日光が当たると黄金に輝くのと、沢山の細い触覚のような雄蘂を伸ばした姿が派手なので、目を引く。群がって花をつけていると、ミツバチでなくともつい引き寄せられてしまう。近くまで寄って、映りの良い画像で雄蘂の数を数えてみたくなった。
 プリントアウトして、ペンでチェックしながらカウントしてみたら何と168本もオシベがあった。受粉しやすいためのデザインなのだろうが、ここまで徹底すると視覚的に映えて見事というほかない。オシベに比べて、メシベのまたなんと慎ましやかなこと、うっかりするとどこにあるのか見失いそう。
 以前にクマバチが花粉集めにきていた場面を見たが、黒い丸まっちい身体が花粉にまみれて、雪だるまのようだったのでつい笑ってしまった。