武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 中禅寺湖の紅葉


 テレビや新聞で奥日光の中禅寺湖周辺の紅葉が、今年は特に見事だとのニュースに誘われて、晴天続きの天気予報をあてにして、中禅寺湖に二泊のキャンプに行ってきた。これが今年の最後のキャンプになるかもしれない。
 金精トンネルの方から奥日光に向かったが、戦場ヶ原の辺りから渋滞に巻き込まれ、キャンプ場に着いたのは予定より1時間以上遅れた日暮れ前、慌ててテントを設営、初日は奥日光の名うての<紅葉渋滞地獄>を体験してそれで終わり。
 2日目は、晴天に恵まれたので、中禅寺湖一周の遊覧船に乗り、水上からの紅葉観光。船の運航は時計の逆回りなので、右側の窓際に乗客が集中、船は心なしか右側に傾ぎながら湖を一周、水上から眺める紅葉のパノラマは見事、豪華な色彩のスペクタクルが次々に展開、多くの人が賞賛するだけのことはある中禅寺湖の紅葉を堪能した。 (画像は遊覧船から見た湖畔の紅葉、一部しかお見せできないが、全体の景観は何とも見事、あの広がりは静止画では表現不可能)

 午後からは、自分の足で歩いてみようと中禅寺湖を一周する遊歩道を散策、土産物屋や旅館がある中禅寺湖町のある側の遊歩道はよく整備されており、気持よく6kmほどを歩いた。散りたての落ち葉を踏みしめて歩いていると、香ばしい落ち葉の香りに包まれて、何とも言えず爽やか、柔らかいお香のトンネルを歩いている感じがする。何組かの外人さんに出会ったが、意外とここを歩く人は多くない。車は大渋滞だが、この遊歩道は閑散として優雅な紅葉狩りが楽しめる紅葉時の中禅寺湖の穴場なのだろう。色づいた樹木の隙間から湖水を見ながら、見事な秋の湖畔の風景を楽しんだ。十分に歩いたので、キャンプ場近くまでもう一度遊覧船に乗って帰った。 (この画像は、散歩した遊歩道の一場面、空の青さと湖水の水と紅葉に染まる樹木との対比が何とも言えない美しさ)
 3日目は、深夜から雨が降り出し、朝になっても雨の上がる気配がないので、小止みになったのを見計らって、二度に分けてテントを撤収、幸い強い雨になる前にキャンプを終了。