武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 藤本和子さんの文章がたっぷり読めるサイト【水牛の本棚】

 「アメリカの鱒釣り」の翻訳で有名な、作家で翻訳家の藤本和子さんの素晴らしい文章が、いっぱい読めるサイトに出会ったので紹介したい。
 私は、藤本さんの翻訳も、オリジナルの作品もどちらも好きだが、一番好きなのは、藤本さんの本の最後に付けられた<あとがき>や<解説>、よっぽど頭のいいセンスの素晴らしい人なのだろうが、本文を読む前に、まず<あとがき>を読み、なんだか本文を読んだとき以上に、分かったような気持になってしまう。こんな人に、<あとがき>を書いてもらうのは、幸せなのか不幸なのか、しばし考えてしまうほど。
 そんな藤本さんの文章が、びっくりするほどたくさん読めるのは、なんとも嬉しい。著作権の関係がどうなっているのか分からないけれど、細かいことはとりあえず抜きにして、こんなうれしいことはない。
とりわけ朝日新聞社からでた「女たちの同時代」シリーズの藤本さんの解説が、ここだけで全部読めるのは何ともうれしい。
 横書きのHTML形式なので、少し読みにくいかもしれないが、なにしろ文章と内容が抜群。老いも若きも多くの女性に是非読んでもらいたい。興味のある方は、以下のURLを今すぐクリック。
【水牛の本棚】
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~mie_y/suigyu/hondana/index.html
 次の作品が、読めます。

①No.18 女たちの同時代/北米黒人女性作家選(朝日新聞社刊)選者藤本和子による解説
②No.14 砂漠の教室―イスラエル通信/藤本和子/河出書房新社/1978年11月25日発行
③No.2 『塩を食う女たち――聞書・北米の黒人女性』/藤本和子著/晶文社/1982年10月30日発行