武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(54)


《朝の散歩コース》

現住所ではここ十数年 体調維持と健康管理のために
航空公園を毎朝4〜50分散歩している。
山荘周辺でも適当な散歩コースを探していたけれど、
なかなか気に入った場所が見つからなくて
山荘滞在時の健康管理が昨年からの課題だった。
ここが良いのではないかと思える場所がやっと見付かった。


クルマで若干移動したところに道の駅がある。
そこの遊歩道が四季を通じて楽しめそうなのだ。
名称は道の駅「ぐりーんふらわー牧場・大胡」、
wikipediaの解説によればその施設の概要は、

エリアは大きく東西2つに分かれており、
東部にアスレチック遊具、ローラーすべり台、バンガロー、
バーベキュー場、レストハウスまきば(売店・軽食)、
西部にオランダ型風車、さんぽ道(直売所)といった施設が設置されている。

広大な赤城山麓の起伏豊かな斜面に
面積約16ヘクタールの敷地が広がっていて、
その周囲に遊歩道は敷設されており、
道に沿って約500本の桜が木陰を作っている。
適度な昇りと下りの組み合わせで
探していた散歩コースにぴったりなのだ。


春の桜の時期が一番の観光シーズンらしく
この時期の早朝は駐車場に止まっている車もわずか
人影もまばらで閑散としている。
聞こえるのはヒグラシの蝉時雨と野鳥の鳴き声だけ
標高400mほどの高原の林の道をたどってゆくと
かつて大胡町の町有の牧場だったという緑地が広がり
湿地帯を流れる沢があったり、紫陽花や芍薬の畑があったり
山麓の起伏を利用した施設なので多様な景観の変化が楽しめる。


今回は、少し時期が遅かったけれど針葉樹の林の日陰で
群生しているヤマユリに出会った。
薄暗い斜面全体でヤマユリが群がり咲いて一面に灯が点って薄明るい。
早朝のヤマユリはかなり濃厚な甘い香り漂わせて
通りかかるものに存在を伝えている。
中には10以上の花をつけて
堂々とヤマユリの王様然としているものもあり見事だった。