武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 我が家に出没するヤモリたち


 心待ちにしていたヤモリが今年も出てきた。数年前から、古くなった我が家にも、爬虫類の仲間であるヤモリが登場するようになった。以前からいたのかもしれないが、数年前に気がついた。ヤモリが現れるようになると、家の中やベランダの小さな虫たちが、いつの間にかいなくなることが分かっている。小さな蛾のような昆虫や、ショウジョウバエののようなゴマ粒ほどの虫、ベランダの植物に付いていた虫など、いろいろな虫たちがきれいさっぱりいなくなる。きっとヤモリが餌にして食べてくれたと思っている。 (画像は脱衣所と居間でみつかった子どものヤモリ)
 そんなこともあって、我が家ではヤモリは大歓迎、「ヤモちゃん」という愛称で呼び、大事に共存共栄を目指すことにしている。ところが、残念なことに昨年は、私の蔵書の下と、昼寝の枕の下、窓のサッシの間の三カ所で、薄べったいミイラとなって事故死したのが見つかった。ベランダの物置の園芸用の土の中でツガイが越冬していることは知っていたので、今年は世代交代に失敗して現れないかもしれないた心配していたのだが、元気な子どものヤモリが二匹見つかったのでホッとしているという訳である。
 ヤモリは熱帯や亜熱帯の気候が好みらしく、沖縄でもタイでも、元気に跳ね回っているヤモリに会って、我が家の真夏に登場するヤモリを思い出した。タイのヤモリは、トカゲのように素早く動き、跳んだり跳ねたり実に元気いっぱい楽しげに虫取りに興じていた。沖縄は冬だったのに、ホテル庭の地上に置かれた照明器具のまわりで、意外なほど元気に身体を温めていた。冬場の餌はどうしていたのだろうか。沖縄には、冬でも虫がいるのだろうか。
 今年は、昨年のような事故にヤモリが遭遇しないように、日常生活に気を付けなくてはと話し合った。無事に夏が越せるよう、温かく(充分に暑いか)見守ってやりたい。
 Wikipediaニホンヤモリの詳しい記事がある。興味のある方は下記へどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%A4%E3%83%A2%E3%83%AA