武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 新たな生活空間の構築(15)


《最近の山荘の訪問者》

山荘の気温は平地より5℃ほど低いと以前に書いたが
それは真夏でも同じこと、
平地が35℃を超える猛暑日になると
室内でも30℃位にまで室温が上がり
湿度が90%を超えるとさすがに厳しい。
クーラーは前の使用者同様導入しないので
風のない日のために扇風機を買った。



7月下旬のある朝、窓ガラスに奇妙なものが
しがみついているのを見つけた。
手持ちの昆虫図鑑の調べてみたらナナフシモドキと判明
珍客訪問にうれしくなった。
典型的な擬態する昆虫なので
草むらではなかなか見つけるのが難しいやつだ。
物差しで計測してみたらなんと全長15cmもある。
とても立派なメス。
図鑑にはオスはほとんどみつからなくて
メスだけで子孫を残せるとある。
この体にオスを必要としない不思議なメカニズムを秘めているのだ。
(画像は窓ガラスに張り付いているナナフシモドキ)


もう一つの訪問者はイノシシ
見回りに出たらプンと動物園の檻のような獣の臭い、
またヤマユリの根っこが掘り返され
ヤマユリの球根がなくなっていた。
今回は住居の2m近くにまで足跡が近づいてきており
山荘の環境に慣れてきた様子がうかがえる。


もう一つ、これは訪問者ではなく居住者、
ヤモリくんである。
いったい何匹住み着いているのか分からないほど
たくさんいる気配。
ひっそりと音もなく潜んでいるのだが、
アルミ窓の開け閉めの折などに
パニックになって落ちてきたりする。
現住所のヤモリよりも栄養状態がいいらしく
ぷっくりしていてややメタボ気味であいらしい。