武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 ベトナム旅行印象記(4)


四日目は、ホイアンのホテルからまず南へ1時間ほど走ってミーソン遺跡観光、珍しいヒンズー教の影響を受けた古代チャンパ王国の寺院群、残念ながら米軍による爆撃と戦闘の影響により遺跡の崩壊が可成り進んでおり、復旧はあまり進んでいない。2世紀頃からほぼ1000年にわたり宗教都市として栄えたこの地は、歴史史跡としては非常に価値あるものの、破壊のあとがなんとも痛々しい。ヒンズー教の寺院特有の立体的な神々の彫像が、緑と苔に覆われた隙間から浮き出ている様は、かつての栄華をかろうじて伝えいる。 (草木の間に見えるヒンズー教の寺院跡、周囲に爆撃の跡が残る)

ある建物の中には銃撃の跡が生々しく残っていたり、爆弾の大きな穴が口を開けていたりして、ベトナム戦争の傷跡に目を覆いたくなる。遺跡全体の復興がなれば、歴史的遺産としての価値も観光資源としての価値も計り知れない。早い復興を期待したい。(画像は、壁面に残る銃撃の跡)
観光後はダナンへ移動し、昼過ぎ、ホーチミンへ国内線を使い移動して、市内のホテルへ。午後少し時間があったが、疲れてきたのでホテルでゆっくりした。