武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 成田からニースまでの移動日(写真は1日目のシャガール美術館で見た壁面の可愛いステンドグラス、通り抜けてくる光が何とも美しい)

toumeioj32005-08-03

 自宅から成田周辺まで車で移動、空港周辺の民間駐車場に車を預け、駐車場のマイクロバスで空港へ。(国外旅行で日数が多い場合、どうしても荷物が多くなるので、車を使うと便利。成田空港周辺には数多くの民間駐車場が営業しており、1日500円程度の駐車料金で、空港まで送迎バスで送り迎えしてくれる。利用しない手はない。)
 成田空港発12:25、シャルル・ドゴール空港着24:35、所要時間約12時間。半日を機内で過ごす。苦痛を紛らわせるために読書(永井荷風の随筆)、食べて寝て出すもの出して本読んでビデオを見て、身体にいいわけないよこんなこと。
 定刻通りシャルル・ドゴール空港着後、約2時間の待ち時間のあと翌日の2:30発の便でニースへ、ホテル到着は翌日の4:20(日本時間はここまで、現地時間9:20に切り替え)。移動に要した時間の合計がなんと延べ16時間の長丁場、ヨーロッパは実に遠い。
 今回参加したのは、旅行会社が企画した8日間をかけてフランスを縦断する団体旅行。私は、最近はすっかりツアー(団体旅行)の旅が気に入っている。自由な時間が少なく、スケジュールに縛られて見たいものを見たいだけ見る自由がなくてつまらないという人がいるが、私はこよなくそんな団体旅行の楽しみを満喫している。旅行にまつわる面倒なことの一切を、企画立案から予約から、ホテルのチェックイン、チェックアウトまで。荷物は全部運んでもらえるなどなど、ツアーの旅は一度経験するとやめられない魅力に満ちている。もちろん、面倒なことの一切を自分でやることが楽しい若者には勧められないかもしれないが、自由時間があろうがなかろうが、旅の一切を人任せにできる気楽なツアーの魅力は、何度でも行ってみたくなり病み付きになる。
 団体旅行の楽しみのもう一つは、期間中の参加者の人間模様が面白いこと。10日間も行動を共にしていると、いろいろなことが起きてくる。愉快なことばかりとは限らないが、不愉快なことや小さないろんなトラブルが発生してもその都度解決して旅は続いてゆく。10人を越えるとそれはもう小さな社会、社会を構成するメンバーの予断をゆるさない小さなドラマの幕が開くのですよ。ツアーに参加したことのない人、修学旅行よりずっと面白い旅が、格安で楽しめますよ。(格安という意味は、同じコースを個人で旅する費用と比較した場合の話)