武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 白根山と戦場ヶ原の散策

toumeioj32005-08-22

 平地の残暑が余りに厳しいので、涼を求めて1000m以上の高地に出かけた。金精道路の丸沼高原の宿に泊まり、21日は日光白根の山腹をハイキング、22日は奥日光の小田代ヶ原をハイキング、20度前後の高原の涼しい空気を吸ってきた。(写真は日光白根山の山頂駅周辺のロックガーデンで咲いていたトリカブトの見事な花、わざわざハチが花粉集めに来ていた)
 21日は丸沼高原から出ている日光白根山ロープウエイを使い高原に。このロープウエイは標高1400mの丸沼高原から600mを一気に上げて2000mにまで連れて行ってくれる優れもの。600mを脚力で稼ぐとなったら2時間ほどかかるか。便利な時代になったものだ。日光白根山の頂上を目指すには5時間から6時間を要するので諦め、ロープウェイ山頂駅近くの散策コースを歩くことにする。高山植物の最盛期は7月20日ごろだそうだが、花は時期を過ぎていたが、山腹の森林地帯の散策コースは快適、気持ちの良いハイキングを満喫。毒のある植物で有名なトリカブトが元気よく花を付け虫たちが来ていた。見かけた花は、シラネニンジンハクサンフウロ、ハンゴンソウ、シラネアザミ、コマクサなど。午後の山は、気象条件が不安定で視界が悪くなることが多いのだが、散策中は何とかもってくれた。夜は雨になった。
 宿泊は、丸沼高原にあるペンション村の1軒「森の風」、前日にあわててインターネットで予約した宿だったが、清潔感のある食事の美味しい宿。
 翌22日は、奥日光へ移動、赤松茶屋の駐車場に車を置き、小田代ヶ原周回のハイキングコース、1400mほどの高地湿原なので気温は20度前後、高低がほとんどない整備された道をのんびり歩く。ここも花が咲き乱れる季節ではないのだが、それでも夏の高山植物がかなり見られた。黄色い花をつけたハンゴンソウ、ワレモコウ、ピンクの花を付けていたホザキシモツケハクサンフウロキンミズヒキ、季節は過ぎていたもののニッコウアザミなど、沢山の草花が見られた。午前中の2時間ほどのハイキングだったが、すこぶる快適。
 帰路にイロハ坂を下りて星野富弘さんの富弘美術館に寄ってきた。この人の詩画と呼ばれる言葉と絵が組み合わされた独特の素朴な表現は、多くの人の心に触れてくるものがあるようだ。とにかく分かりやすい。短時間だったが、ホッとする時間を過ごさせてもらった。