武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 奥日光の紅葉

 今年最後のキャンプになるかもしれないと、通いなれた奥日光のキャンプ場に行っていた。朝晩の気温が10度近くに下がり、一段と空気が透き通り、爽やかで気持ちよかった。各地からの紅葉情報で、紅葉が遅れているのは知っていたが、奥日光も紅葉が始まりかけた程度、例年なら全山一面を覆いつくす紅葉の筈が、今年はちと寂しかった。

 日中、戦場ヶ原へハイキングにでかけた。湿原の草が一斉に薄茶色に枯れて、標高が高いほうから先に秋の色に染まると言うことがよく分かった。木道をハイキングしていた時、沢山のグループとすれ違ったが、小学生のグループは右側通行で気持ちよく挨拶を交し合いながらすれ違いができたが、中高年の大きな100人近いグループが2本の木道を占拠するように歩いてきて、ぶつかりそうになり困った。ハイキングを指導するリーダーの責任だと思うが、小学生にも劣るマナーにチト気分が害された。 (画像は、戦場ヶ原のマユミの木の実、遠くから見ると花が咲いているように見えた)
 この国には、自然を案内するガイドの規制がないのか、観光地ではマナーの悪いグループに時折遭遇する。観光資源を環境破壊から守るためにも、きちんとしたガイドシステムを必要では整備することがそろそろ必要ではないかという気がした。自然を破壊から守るには、性悪説の立場に立つしかないように思う。