武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 パリ市内の観光(写真はヴェルサイユ宮殿の一室の豪華な壁面と天井およびシャンデリア、豪華すぎて良い趣味とはお世辞にもいえない、と言うより、趣味やセンスを超越しているような金ぴかの部屋飾り)

toumeioj32005-08-10

 9:00パリのホテルを出発、パリ市内の観光開始。バスでパリ市内を移動、最初にコンコルド広場へ。広場周辺の歴史的建造物と凱旋門エッフェル塔など遠望する。建造物のなんと立派なこと、国土の豊饒と権力集中の反映、視点を変えれば搾取の惨さの象徴。民衆が革命を起こさざるを得なかった背景が分かるような気がした。続いてバスで移動し、エッフェル塔から少し離れた小公園シャント・マルス公園でバスを降りてエッフェル塔の写真撮影。パリ市内いたる所で花盛り、花の都パリの所以。
 昼食はオペラ座近くの日本食レストラン、午後は、ベルサイユ宮殿の観光に集中。歴史的に重要な部屋を見て回り、有名な庭園を散策。宮殿も庭園も富と権力の集中そのもの、革命のとき民衆の怨嗟の的となり破壊の波に飲み込まれたこと、さもありなんと納得するような豪華な建造物。各国の権力者が憧れ、各地にミニヴェルサイユを再生した権力の原型。今は観光資源として輝いているのがなんとも哀れだが見る価値は十分にある。いかなる権力もいずれ崩壊の憂き目を見るのは世の常、奢れる者久しからずか。芸術の価値はほぼ永遠、権力は命はほんの束の間。
 19:30フランス最後の夜は、セーヌ川観光をかねたクルーズ船のディナー。隅田川のクルーズディナーのパリ版。少し身なりを整えて2時間ほどのクルージング。セーヌの川岸で思い思いにくつろいで川風にあたっている市民が楽しそう。
 今回は、オルセー美術館ルーブル美術館も割愛、パリのノートルダム大聖堂、次回のお楽しみに残して置く。