武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

菜園をやっている友人から立派なゴーヤとナスをいただいた。さっそく我が家で人気のゴーヤの炒め物をつくった。

toumeioj32005-08-30

 10年ほど前になるが、思い切ってゴーヤを夏野菜として我が家のメニューに取り入れて独特の苦味がすぐに気に入り、手を変え品を変えしてゴーヤをいろいろと楽しんできた。沖縄では、本場のゴーヤチャンプルを注文したりして、夏には欠かせない野菜となった。
 いろいろと調べたりして試してみたが、私はあの爽やかな苦味が好きなので、苦味を取り除くノウハウには興味がないのでその勉強はしていない。失恋の味ほど苦くないはず(笑)。自分の舌で味わって美味しいと感じるコツがあるので、まずご紹介しよう。
 コツ1、カツオ節を入れると必ず味がまとまる。ゴーヤと凄く相性がいいので、ちょっと何か足りないと思ったら、ゴーヤにはカツオ節をかけてみるといい。
 コツ2、大豆タンパク質と相性がいい。豆腐や油揚げなどと凄く良く合う。ゴーヤの角度のある味と大豆タンパクの丸みのある味が、うまく相手を庇いあう。
 コツ3、ゴーヤは油で炒めると、味が丸くなり、料理に使いやすくなる。炒めすぎると独特の歯ざわりがなくなるので、程々がいいがこれは好みの問題。
 では「ゴーヤと油揚げの佃煮風炒めもの」の作り方をご紹介する。
 <材料>ゴーヤ、油揚げ、オリーブオイル、削り節、醤油、みりん、酢少々
 <作り方>①ゴーヤは二つに割り、丁寧にワタをスプーンなどで取り除き、3mm程度の厚さに切る。
      ②油揚げは、そのまま5mmぐらいの幅に切りそろえる。下ごしらえは以上で終わり。
      ③熱くしたフライパンにオリーブオイルをしき、油揚げを炒め、少し水分をとばす。
      ④油揚げが少し軽い感じになったら(適当)、ゴーヤを入れゴーヤが半透明感になるまで炒める。
      ⑤味付けをはじめる、醤油、みりん、酢など、適量を加えて炒め続ける。麺つゆなども美味しい。
      ⑥調味料の水分がとんだら、削り節をふり、ゴマを適量ふりかけて、ひと混ぜしたら皿にとる。これで出来上がり。
 ゴーヤの苦味に慣れてくると、何に入れても良い味のアクセントになる。味噌汁の具、チャーハンの具、オムレツの具などなど、何に入れても食欲をそそる夏野菜として大活躍してくれる。味覚の幅は人間性の幅、苦い美味しさを是非あなたのものに。