武蔵野日和下駄

10歳から続く乱読人生、年季の入った活字中毒、頭の記録メディアがダウン寸前、記憶のダイエット装置

 出勤時の朝に3km退勤時の夕方に5km合計8km(写真は道端で咲き出したムラサキツメクサ、細かい焔が無数に燃え出したような見事なたたずまい、親指ほどの大きなので虫眼鏡が欲しい)

toumeioj32005-05-26


 早朝の散歩がすこぶる爽快、身体が温まってうっすらと汗を感じるころ、通信基地から舞い上がる雲雀を聴きながら、ベートーベンのピアノ三重奏ををipodで流し、快調に進む。犬を散歩させている人と沢山会う。ヨーロッパを旅行して見聞きした犬の散歩と、少し様子が違う気がする。糞の始末についてはこの国のマナーはとてもよろしいようだが、犬と人間との位置関係が違う。犬の自由意志といえば聞こえはいいが、どうもこの国の犬のほうがちとわがままではないか。犬が止まりたいとき止まり進みたいとき進む。犬の気まぐれがずいぶん通っているようにも見える。徳川綱吉の「お犬様」の伝統が今に生きているのかもしれない。1687年から1709年まで何と22年間も続いた「生類憐れみの令」の国のこと、動物愛護精神が伝統なのかもしれない。
 飼い主を勝手な方向に引っ張る躾の良くない犬を追い越し、朝練の中学生を追い越し、でも私よりもっと早足の人に追い抜かれつつ駅へと向かう。
 帰宅時の散歩は、2駅離れた駅で電車を降り、若者達でにぎやかな商店街を通る。今日は途中で大きな書店と中古のCDショップに立ちより、また衝動買いをしてしまった。その後、韓国風の麺と丼ものを売りにしている飯屋に寄って夕飯を済ませた。ご飯を自由に何回でもお替わりできるお店なので、お隣さんの高校生二人の食べること食べること見事な食欲だった。昔は私もそうだった。今の私も少しお替りした。
 そこから、ビル街をぬけ夜の航空公園を突っ切り帰宅した。夜風に吹かれながら新緑の暗い森の中を歩くのはとても快適。これからも時間のあるときは、帰りも散歩しようかと思った。