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 この環境団体の提案に対する埼玉県知事の反応が記者会見の発言となってでていたので引用する。ここでは評価しないで引用にとどめる。

環境団体「埼玉西部土と水と空気をまもる会」が県内のごみ山を調査し、対策を求めている.知事の対応,方針は

もうひとつは、大変素晴らしい、ごみ山に関する市民からの提言をいただいております。真摯(しんし)にこれを受けとめてまいりたいと思っております。
 県としても二○○二年度から本格的に撤去作業等を事業者や土地所有者に迫ってきたところでありますが、現実には、十分な効果を上げてきたかどうかということに関しては、三年間で、実質撤去が七つ、形式上は十二という状況です。

 ―環境団体は危険性のあるごみ山として五カ所を挙げていたが

 知事 非常に悩ましいのはですね、行政が撤去してくれるということになると、不法投棄をして「やり得」という形になりかねない部分もありますので、あくまでも事業者に責任を持ってもらう。あるいは、土地の提供者に責任を持ってもらうということが一番大事でありますので、粘り強く、こういう交渉はせざるを得ないと考えております。ご指摘をいただいた五カ所でありますが、一部誤解があるかと思っております。
 例えば、熊谷市のごみ山について、道路上に廃棄物が崩落しているんではなくて、その道路幅予定の民有地上に廃棄物を堆積(たいせき)しているということであります。一見道路が真っすぐみたいなんですが、一部道路が真っすぐみたいでも、ここの部分は民有地になっておりまして、道路の買収ができない状態。
 しかし、ガソリンタンク的なものは、燃え上がってしまってはどうにもならないということで、早急な手配を今までしてきたところであります。一番のポイントはやっぱりパトロールで、これ以上増やさない。事実、それは成功してると私は思ってます。少なくとも、県としては、○二年度以降は増やさないできました。年間千件ぐらいの指導をしております。
 しかし、事業者に責任を持たせるという意味においては、遅々として進んでおらないと、率直にそれは言わざるえません。もし、抑えることが可能であればですね、二十年の単位でいけば無くなるということになりますので、何とか事業者にですね、あるいは土地提供者にお願いをして、十年程度でですね、ごみ山は、何らかの形で撤去したいと思っております。
埼玉新聞4月20日)